忠臣蔵のふるさと・播州赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト
文字の大きさ

赤穂民報


  1. トップページ
  2. 社会文化・歴史
  3. 記事詳細

震災バイオリンを赤穂で演奏

 2013年10月12日 
赤穂公演で使用される「TUNAMIバイオリン」=Photo/Classic for Japan
 東日本大震災で壊れた家屋の部材などで作られたバイオリンで全国各地をリレー演奏するプロジェクト「千の音色でつなぐ絆」が10月17日(木)、中広の赤穂市文化会館ハーモニーホール大ホールで行われる。第64回市小中学校連合音楽会(市教委主催)のオープニングセレモニーで午後0時半開場、1時開演。2階席後方と3階席を保護者と一般に開放する。
 プロジェクトで使用する楽器を作ったのは、バイオリン製作・修復の国内第一人者、中澤宗幸さん。「震災で起きたことを風化させずに語りついでいく」ことを目的に、津波で甚大な被害を受けた岩手県の陸前高田市から壊れた家屋の柱や床材を持ち帰り、1挺のバイオリンを作った。楽器の表板と裏板をつなぐ魂柱は津波に耐えた「奇跡の一本松」を使用。震災1年後の3月11日、同市の合同慰霊祭で「TUNAMIバイオリン」として初めて演奏された。
 中澤さんはその後も「TUNAMIバイオリン」を製造。これまでにビオラ2挺、チェロ1挺を含む計7挺を完成させた。すべてに「奇跡の一本松」が描かれている。千人の演奏家のリレーを目指すプロジェクトは10月8日現在、海外6カ国と33都道府県で合計200回以上のコンサートを数え、演奏した人数は194人となっている。
 「赤穂の子どもたちが震災について思いを巡らせる機会に」と市教委が連合音楽会での演奏を企画。2011年「英マーロー音楽祭」で最優秀賞に輝き、関西を拠点に活動している若手演奏家の藤盛祐輔さん(26)がサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」を披露。バイオリンの音色に乗せて、赤穂市児童合唱団オリジナル曲「愛する街〜赤穂〜」を参加者全員で合唱する。
 当日はプロジェクトへ寄付するための募金箱を会場に設置する。市教委は「被災地や被災された方への思いを巡らせ、一日も早い復興を願う機会になれば。児童、生徒たちの演奏とともに鑑賞してください」と来場を呼び掛けている。
<前の記事


掲載紙面(PDF):
2013年10月12日(2057号) 1面 (8,327,536byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)


コメントを書く

お名前 (必須。ペンネーム可):

メールアドレス (任意入力 表示されません):

内容 (必須入力):

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。
今週のイベント・催し
23
(月)
 
24
(火)
25
(水)
26
(木)
27
(金)
 
28
(土)
 
29
(日)

最新のコメント

  • 《市民病院医療事故多発》科長が治療実績の不正付け替え提案←t(11/24)
  • JR播州赤穂駅「みどりの窓口」11月末で廃止←太郎(11/23)
  • 「今も昔もボール追う子の目は同じ」尾崎野球少年団50周年←元同級生39(11/23)

各種お申込み

以下より各お申込み、資料請求フォームにリンクしています。ご活用下さい。

スマホサイトQRコード

スマホ用URLをメールでお知らせ!
e-mail(半角入力)


ドメイン指定受信をされている方は「@ako-minpo.jp」を指定してください。

閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警
閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警