13日に伝統の「曳きとんど」
2014年01月08日
29年ぶりの開催へ向けて熱心に鳴り物練習する地域住民のみなさん
明和・安永年間(1764〜1781)に始まったと伝えられる小正月行事。過疎と高齢化で参加人数の確保が難しくなるなどで昭和60年を最後に行われていなかったが、「特色ある祭りを後世に引き継ごう」と地域住民を中心とした実行委員会(永石正勝会長)が昨年6月に発足した。
過去4度の参加経験がある佐方さよ子さん(78)らが音頭を譜面化し、先月上旬から囃子方約20人が鳥井町集会所で合同練習してきた。太鼓、カスタネットなどで参加する小・中学生も音頭のリズムをそれぞれ稽古。とんどを乗せる台車の修理、着用する衣装の準備も整い、10日には参加者全員によるリハーサルを行う。
当日は法被を着た子どもたち、おけさ笠をかぶった着物姿の三味線などが列を組み、午後4時過ぎに坂越の木戸門前を出発。坂越ふるさと海岸まで約700メートルの距離を1時間半ほどかけて台車を引き、同6時からとんどを燃やす。集会所までの復路も囃子を鳴らして練り歩く。雨天の場合は同3時から坂越小講堂で行う。
歌詞がユニークな往路の音頭、局面によって調子を変える三味線などが見どころ。「音頭取り」を務める池田耕策さん(72)は「一人でもたくさんの人に見に来てほしい」と話す。とんどを曳くための体力づくりにウオーキングを頑張ったお年寄りもあり、永石会長は「いよいよ本番。みんなの力で成功させたい」と意気込んでいる。
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掲載紙面(PDF):
2014年1月11日(2070号) 1面 (9,656,235byte)
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