幽玄美が観客魅了 大石神社薪能
2014年09月27日
拝殿前の特設舞台で幽玄の世界を繰り広げた「赤穂大石神社薪能」
「小鍛冶 白頭」は刀匠として名高い三条宗近が稲荷明神の助力を得て名剣を打ち上げる物語。金剛流シテ方の今井清隆師(71)は「舞金剛」とも呼ばれる持ち味の華麗な舞で明神を演じ、宗近を務めた福王流ワキ方、江崎金治郎師(70)の重厚な謡いが舞台を引き締めた。「二人袴」では、袴を一着しか持たずに婿入りのあいさつに訪問した父子の滑稽な振る舞いを茂山千五郎師らがおもしろおかしく演じて客席の笑いを誘った。
同神社の薪能は「日本が誇る伝統文化を赤穂のみなさんにも楽しんでほしい」(飯尾義明宮司)と平成17年から2〜3年ごとに開催。拝殿前に組んだ特設舞台の右手奥にはライトアップされた赤穂城の隅櫓も見え、友人2人と来場した相生市の主婦、山崎雪子さんは「幽玄美の中で、変化に富んだ演目を楽しめました」と話していた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年10月4日(2106号) 4面 (10,753,835byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「西播磨ゆかりの人物知って」自費で絵本 [ 文化・歴史 ] 2020年01月08日坂越の安藤慶一さん 油彩画「瀬戸の景観」展 [ 文化・歴史 ] 2020年01月05日第32回赤穂民報習字紙上展の作品募集 修理中の赤穂城跡東櫓台で現場見学会 別府鉄道のネガ一式を寄贈 [ 文化・歴史 ] 2019年12月16日内蔵助介錯の刀も「元禄赤穂事件」展 [ 文化・歴史 ] 2019年12月13日利息で討ち入り武具購入!?「忠臣蔵の決算書」 [ 文化・歴史 ] 2019年12月08日内匠頭切腹の地ゆかり「田村銀杏稲荷」再建 [ 文化・歴史 ] 2019年12月07日学生が研究発表 15日「コミアワ報告会」 児童ら地元名所巡り歴史クイズに挑戦 『決算!忠臣蔵』原作者 8日講演会 稀少な忠臣蔵映画ポスター寄贈 [ 文化・歴史 ] 2019年11月30日野村勝美さん写真展「トルコの風になって」 [ 文化・歴史 ] 2019年11月28日第49回赤穂義士祭奉賛学童書道展入賞者 盤珪と藤樹「たどりついた頂上同じ」 [ 文化・歴史 ] 2019年11月23日
コメントを書く