サロン・ドートンヌ会員「藤原昭三回顧展」
2008年08月21日
絶筆となった「私の住む高原」と回顧展を主催する瀬尾知佐子さん
藤原は加東郡東条町(現加東市)生まれ。小学校の教員をするかたわら画業にいそしみ、自然や生き物を題材にした作品を多く残した。
モディリアーニやピカソなど一流作家らも出品したことで知られる「サロン・ドートンヌ」に48歳で初入選して以来13年連続で入選し、昭和63年には会員に。転倒による負傷の後遺症で右手が不自由になってからもスプレーを用いた技法で創作に励み、絶筆となった昨年の作品を含めて入選回数を通算19度まで重ねた。
晩年は上郡町と備前市の境にある播磨自然高原の山荘に妻と2人で移り住み、ネコやウサギなど大好きなペットに囲まれて過ごした。
回顧展は、10年ほど前から家族ぐるみの交流があり、絵の指導も受けていた加里屋の小学教諭、瀬尾知佐子さん(53)が「先生の作品を一人でも多くの人に引き合わせたい」と企画。サロン・ドートンヌに入選した全作品を含む37点を一堂に展示する。
「生き物の命を大切にするやさしい人でした」と故人を振り返る瀬尾さん。「作品から美と愛に生きた人柄を感じ取ってもらえれば」と話している。
24日(日)まで展示室で午前10時〜午後6時(最終日は午後4時まで)。入場無料。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2008年8月23日(1809号) 1面 (7,667,133byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
作るぞ「歌って踊れる」義士ソング 「文化財防火デー」前に消防訓練 赤穂出身作家 造形アート公募展で大賞 [ 文化・歴史 ] 2020年01月25日
「日本第一」の塩学ぶ講演会 「国内最高技術の石積み」赤穂城の櫓台 [ 文化・歴史 ] 2020年01月20日
切り絵で描いた故郷の創作昔話を本に [ 文化・歴史 ] 2020年01月18日
「西播磨ゆかりの人物知って」自費で絵本 [ 文化・歴史 ] 2020年01月08日
坂越の安藤慶一さん 油彩画「瀬戸の景観」展 [ 文化・歴史 ] 2020年01月05日
第32回赤穂民報習字紙上展の作品募集 修理中の赤穂城跡東櫓台で現場見学会 別府鉄道のネガ一式を寄贈 [ 文化・歴史 ] 2019年12月16日
内蔵助介錯の刀も「元禄赤穂事件」展 [ 文化・歴史 ] 2019年12月13日
利息で討ち入り武具購入!?「忠臣蔵の決算書」 [ 文化・歴史 ] 2019年12月08日
内匠頭切腹の地ゆかり「田村銀杏稲荷」再建 [ 文化・歴史 ] 2019年12月07日
学生が研究発表 15日「コミアワ報告会」
コメントを書く