学生書道展で折方の長安宏樹さんグランプリ
2008年08月23日
学生書道界最高の公募展で大賞を射止めた長安宏樹さん
受賞作は中国明時代の漢詩「淮北道中」を連綿草で書き上げた長条幅。1万1000点を超える応募総数の中でわずか51点の大賞に選ばれた。関係者によると、赤穂市関係で大賞を受賞したのは昨年の陰山由夏さん=加里屋=に続き2人目。
高校1年のときから受賞を夢見て毎年応募してきたコンクール。来春に大学院を卒業する長安さんにとってラストチャンスとなる9度目の応募で夢を叶え、受賞の知らせに飛び上がって喜んだ。
「自分には才能がないので、人が10枚書くなら100枚は書くつもりでやってきた」努力家。今回の応募作も「全部で200枚は書いた」という。一日の大半を稽古場で過ごす日も少なくなく、小学3年から「親に勧められて、いやいや通い始めた稽古場」が今では「一番居心地がいい場所」だ。
師匠の山本蘭逕さん=塩屋=は「何時間でも平気で書いている。それも一つの才能」と感服。「よく書き込んでおり、独自の書風を確立しつつある」と成長ぶりを評価する。
将来は「高校の先生になりたい」という長安さん。「社会人になっても時間を見つけて書き続けたい。というより、多分やめられないかな」とこれからも筆を持ち続けるつもりだ。
長安さんの作品は8月26日(火)から31日(日)まで大阪市立美術館で展示される。
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掲載紙面(PDF):
2008年8月23日(1809号) 1面 (7,667,133byte)
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