生誕110周年、辰巳柳太郎展
2015年05月01日
大衆演劇「新国劇」のスターとして活躍した赤穂生まれの俳優、辰巳柳太郎の生誕110周年を記念した企画展が坂越まち並み館で開催されている。出演作品のポスター、パンフレットなどで足跡の一端を紹介している。
明治38年4月20日に坂越で生まれ、本名は新倉武一。大阪の商業学校を中退して旅回りの一座に加わり、宝塚国民座を経て昭和2年に新国劇に入座した。明るく豪放な芸風で、「国定忠治」「王将」などが当たり役。映画、テレビドラマにも多数出演し、平成元年に84歳で死去した。
映画初主演となった「どぶろくの辰」のプログラム、寄稿文が載った雑誌、出演作ビデオなど約80点すべてが、同館で平成22年に開かれた生誕105周年展には出品のなかった展示品。丸みのある文字でつづった自筆の手紙、子どもと一緒にほほえむプライベート写真なども含まれ、芝居で見せた荒々しさとは異なる柔和な一面もうかがえる。
サイン色紙など約20点を貸し出した坂越の前田稔朗さん(68)は辰巳とは遠縁に当たり、生家に帰省した辰巳と毎年のように会っていたという。「大人しい人柄で、生家裏の高台から生島を眺めるのを好んだ」と生前を回顧した。
「郷土の名優が残した功績や思いを伝えたい」と同館。5月18日まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)。火曜休館(ただし5月5日は開館し、7日に閉館)。無料。Tel48・7770。
掲載紙面(PDF):
2015年5月2日(2134号) 3面 (10,742,716byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
明治38年4月20日に坂越で生まれ、本名は新倉武一。大阪の商業学校を中退して旅回りの一座に加わり、宝塚国民座を経て昭和2年に新国劇に入座した。明るく豪放な芸風で、「国定忠治」「王将」などが当たり役。映画、テレビドラマにも多数出演し、平成元年に84歳で死去した。
映画初主演となった「どぶろくの辰」のプログラム、寄稿文が載った雑誌、出演作ビデオなど約80点すべてが、同館で平成22年に開かれた生誕105周年展には出品のなかった展示品。丸みのある文字でつづった自筆の手紙、子どもと一緒にほほえむプライベート写真なども含まれ、芝居で見せた荒々しさとは異なる柔和な一面もうかがえる。
サイン色紙など約20点を貸し出した坂越の前田稔朗さん(68)は辰巳とは遠縁に当たり、生家に帰省した辰巳と毎年のように会っていたという。「大人しい人柄で、生家裏の高台から生島を眺めるのを好んだ」と生前を回顧した。
「郷土の名優が残した功績や思いを伝えたい」と同館。5月18日まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)。火曜休館(ただし5月5日は開館し、7日に閉館)。無料。Tel48・7770。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2015年5月2日(2134号) 3面 (10,742,716byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
討ち入りへの経緯克明 義士自筆の覚書 [ 文化・歴史 ] 2020年10月31日創作人形で「懐かしい昭和」渡部美智子展 [ 文化・歴史 ] 2020年10月30日2020年度文化・スポーツ賞 受賞者決定 能楽の祖ゆかりの大避神社で奉納上演 [ 文化・歴史 ] 2020年10月27日日展 書の部門で赤穂から2人入選 [ 文化・歴史 ] 2020年10月27日絵葉書で回顧 明治〜戦前の赤穂 [ 文化・歴史 ] 2020年10月26日クイズと講話で地元の歴史に興味 大正初期の八幡宮祭礼 絵葉書が現存 [ 文化・歴史 ] 2020年10月24日旧東洋紡赤穂工場の写真を冊子に [ 文化・歴史 ] 2020年10月10日「日本一小さな博物館」が70周年 [ 文化・歴史 ] 2020年10月08日お菓子の家テーマ クラフト作品とデザイン画募集 「戦争と平和考えて」原爆ドーム油絵展 [ 文化・歴史 ] 2020年10月05日映像バックに雅楽でクラシック 動画公開へ [ 文化・歴史 ] 2020年10月04日御神体を特別公開 藤樹と蕃山の位牌も 「塩のまち」赤穂巡るハイキング
コメントを書く