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「善意の縦笛」1クラス分をキルギスへ

 2008年08月30日 
1クラス分の本数が集まったリコーダー。9月の新学期に間に合うようにキルギスに送られる
 キルギスの子どもたちに楽器演奏の楽しさを―。国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として中央アジアのキルギス共和国に単身赴任中の伊藤寛子さん(25)=新田=が本紙を通じてリコーダーの寄贈を呼びかけたところ、26日までに34本が集まった。伊藤さんは9月から始まる新学期で、念願だったクラス全員での合奏にも取り組むつもりだ。
 伊藤さんは昨年6月末から2年の任期でキルギスへ赴任。首都ビシュケクから東へ約140キロ離れたシャブダン・アタ村の学校で現地の小中学生に音楽を指導し、その様子を本紙「ジュジュ寛子のキルギス日記」で紹介している。
 学校にはリコーダーが6本しかなく、生徒たちは交替で楽器を使用。伊藤さんは「より多くの子どもたちに楽器演奏の可能性を与えたい」と使われなくなったリコーダーの収集を思い立った。
 「1クラス全員が一度に演奏できるように」と7月26日付本紙で寄贈を呼びかけたところ、多数の善意が寄せられ、目標の30本をクリア。伊藤さんは「赤穂のみなさんの温かさに感謝します」と喜んでいる。
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掲載紙面(PDF):
2008年8月30日(1810号) 1面 (6,333,459byte)
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