秦氏ゆかりの史跡を探訪
2016年11月27日
秦氏ゆかりの神社を訪ねた史跡探訪会
秦氏は古代の渡来系氏族。応神天皇の時代に来朝した弓月君(ゆづきのきみ)の子孫で、養蚕と絹織物の技術を日本にもたらしたと伝えられる。秦氏を祭神とする神社は「大避神社」「大酒神社」といった名称で千種川流域に多数点在している。
今回の史跡探訪会は、歴史研究グループ「秦氏を学ぶ会」(宮崎素一会長)が岡山県備前市香登本の大内神社の境内社に「大酒神社」があるのを確認したのを受けて企画。歴史ファン51人が参加し、バス2台で同神社や「弓月」が転訛したと思われる湯次神社(瀬戸内市)、大避神社が合祀されている落地八幡神社(上郡町)などを訪ねた。
「雅楽の祖」とされる秦河勝を祭神とする坂越の大避神社では、生浪島堯宮司(73)が、河勝が船で坂越に着いたとの縁起を解説。神社に古くから伝わる雅楽面や寛延2(1749)年の雅楽認可状などが特別に展示され、参加者らは普段非公開の宝物に熱心に見入っていた。
旧姓が「秦」姓の大橋町の野村博子さん(70)は「福島の実家には『蚕を飼ひて機織を生業とする』と家訓が掲げられていました。自分のルーツにも関係のある場所を訪ねることができ、よい機会になりました」と話した。
この日はあいにくの雨で、河勝の墳墓とされる遺跡がある生島への渡航は取り止めた。同会は来年3月にも史跡探訪会を予定しており、宮崎会長は「次回は生島に渡りたい」と話した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2016年12月3日(2209号) 3面 (11,023,506byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
型絵染の人間国宝、没後30年展 [ 文化・歴史 ] 2014年01月20日バイオリン教室、第13期生募集 鳥井の坂に伝統の音頭響く [ 文化・歴史 ] 2014年01月13日13日に伝統の「曳きとんど」 [ 文化・歴史 ] 2014年01月08日歴史フォーラム「官兵衛と西播磨」 縁起の良い図柄、赤穂緞通展 [ 文化・歴史 ] 2014年01月07日時代感じる「お正月の民具」展 [ 文化・歴史 ] 2014年01月06日「義士を描いた画家」長安雅山、没後50年 [ 文化・歴史 ] 2013年12月28日郷土色豊か、伝統凧50点 [ 文化・歴史 ] 2013年12月25日長野の「義士踊り」赤穂で奉納 [ 文化・歴史 ] 2013年12月15日赤穂民報・第20回習字紙上展の作品募集 長野「中関義士踊り」14日演舞 「潔いと評判」討ち入り翌日の書簡 [ 文化・歴史 ] 2013年12月12日「四十七士の歌」市民合唱団がCD化 [ 文化・歴史 ] 2013年12月12日赤穂浪士の人員配置図をネット公開 [ 文化・歴史 ] 2013年12月11日
コメントを書く