日本遺産の追加認定へ推進協加盟
2017年09月02日
西廻り航路の寄港地としての文化財や歴史的経緯を地域活性化に役立てようと、赤穂市は「北前船日本遺産推進協議会」への加盟届をこのほど提出。全国各地の加盟自治体と連携して日本遺産認定を目指す活動に乗り出した。
日本遺産は地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもので今年度までの3カ年で54件が認定。同庁は東京オリンピックが開催される2020年までに100件程度の認定を目指している。
北前船は江戸中期から明治にかけて、本州の日本海側沿岸を経由して大坂と北海道を結ぶ西回り航路を往来した買積船の呼称。赤穂では天然の良港を持つ坂越に廻船業者があり、寄港地の一つとして繁栄した。
文化庁は今年4月、函館市や秋田市、新潟市など北海道から福井県にかけての11市町から申請のあった「北前船寄港地・船主集落」を日本遺産に認定。同協議会が追加認定へ向けてゆかりの自治体を募集したところ、7月下旬までに北海道から広島県までの28市町が手を挙げた。兵庫県からは赤穂市と神戸市、高砂市、洲本市、新温泉町の5市町が加盟届を提出した。
同協議会は平成30年度分での追加認定を目指し、8月から文化庁との事前協議を開始。協議が順調に進めば、年明けにも正式な申請手続きに入る予定だ。しかし、「日本遺産としてのストーリーに合致しない」などとして事前協議の段階で申請自治体から除外されたり、正式申請後であっても外部有識者による審査委員会で認定が見送られたりする可能性もあるという。
赤穂市は「認定されるかどうかは現時点ではまったくわからない。今後も必要に応じて協議会に資料提供し、動向を注視したい」(市教委文化財係)と話している。
北前船寄港地としての歴史をまちおこしにつなげようと民間レベルで取り組んできた「坂越のまち並みを創る会」の門田守弘会長(65)は「行政の協力がなければ実現できないことなのでありがたい」と赤穂市の加盟を歓迎。「今後も認定に向けて機運を盛り上げたい」と話している。
掲載紙面(PDF):
2017年9月2日(2244号) 1面 (16,703,268byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
日本遺産は地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもので今年度までの3カ年で54件が認定。同庁は東京オリンピックが開催される2020年までに100件程度の認定を目指している。
北前船は江戸中期から明治にかけて、本州の日本海側沿岸を経由して大坂と北海道を結ぶ西回り航路を往来した買積船の呼称。赤穂では天然の良港を持つ坂越に廻船業者があり、寄港地の一つとして繁栄した。
文化庁は今年4月、函館市や秋田市、新潟市など北海道から福井県にかけての11市町から申請のあった「北前船寄港地・船主集落」を日本遺産に認定。同協議会が追加認定へ向けてゆかりの自治体を募集したところ、7月下旬までに北海道から広島県までの28市町が手を挙げた。兵庫県からは赤穂市と神戸市、高砂市、洲本市、新温泉町の5市町が加盟届を提出した。
同協議会は平成30年度分での追加認定を目指し、8月から文化庁との事前協議を開始。協議が順調に進めば、年明けにも正式な申請手続きに入る予定だ。しかし、「日本遺産としてのストーリーに合致しない」などとして事前協議の段階で申請自治体から除外されたり、正式申請後であっても外部有識者による審査委員会で認定が見送られたりする可能性もあるという。
赤穂市は「認定されるかどうかは現時点ではまったくわからない。今後も必要に応じて協議会に資料提供し、動向を注視したい」(市教委文化財係)と話している。
北前船寄港地としての歴史をまちおこしにつなげようと民間レベルで取り組んできた「坂越のまち並みを創る会」の門田守弘会長(65)は「行政の協力がなければ実現できないことなのでありがたい」と赤穂市の加盟を歓迎。「今後も認定に向けて機運を盛り上げたい」と話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年9月2日(2244号) 1面 (16,703,268byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
講座「渡来人の活躍と地域社会」 山鹿素行のお話(9)赤穂での著作と教育(その二) [ 文化・歴史 ] 2019年09月27日子どもたちが書道体験 「新しい発見を」樫本大進さん会見で抱負 樫本大進さんのCD一堂に 視聴も可 歴博「義士シアター」映像と設備一新 [ 文化・歴史 ] 2019年09月23日山鹿素行のお話(8)赤穂での著作と教育(その一) [ 文化・歴史 ] 2019年09月21日2019市美術展 7部門で65点入賞 [ 文化・歴史 ] 2019年09月17日川柳赤穂吟社が7周年大会 [ 文化・歴史 ] 2019年09月09日山鹿素行のお話(7)素行先生赤穂への流謫(配流) [ 文化・歴史 ] 2019年09月07日「忠臣蔵」「雲火焼」など歴史遺産講座 農村見つめた2人「森崎伯霊・渡辺うめ」展 [ 文化・歴史 ] 2019年08月31日第31回赤穂民報習字紙上展の入賞者 山鹿素行のお話(6)素行先生による武士道等の教え(その二) [ 文化・歴史 ] 2019年08月24日5月結成の小中学生吹奏楽バンド 29日初公演
コメントを書く