「レトロ楽しんで」16日に町歩きイベント
2017年09月09日
歴史ある景観を地域活性化につなげようと町歩きイベントを開催する実行委員会のみなさん
広場に大正から昭和の車やバイクを計20台ほど展示し、商店街の空きスペースに昔懐かしいレコード喫茶や駄菓子屋を一日限定でオープン。イカ焼きやネギコロ焼きなどの屋台を並べ、ちんどん屋や人力車も繰り出すなど盛りだくさんで、にぎやかな一日になりそうだ。
ドラマのロケに使われるなど古き良き時代の雰囲気がある花岳寺通商店街。近くには旧街道の「備前街道」や藩主が通った「お成り道」があり、漆喰壁や虫籠窓のある町家が点在する。そうした景観を地域の魅力として発信しようと、伝統的建造物の保全に取り組むNPO「町なみ屋なみ研究所」(神戸市)の支援を受けて商店主や市民有志らの実行委員会がイベントを企画した。
「このエリアはにぎわいを創り出せる可能性がある」と語るのは同NPO理事長の酒井宏一さん(61)=神戸市西区=。酒井さんは篠山や宍粟でも町家の保全を地域おこしや商店街活性化につなげる活動をサポート。空き店舗が営業を再開したり、移住者が新規出店したりする効果が現れているという。
花岳寺周辺では昨年5月、築75年の空き家を改修して「ビートルズ博物館」がオープン。また、昭和初期に呉服屋だった築約130年の町家(旧うまえ)の復元が完成間近になっている。同商店街の尾上友宏会長(64)は「これまでは解体するしかないのでは、と思っていた古い建物が少し手を加えることで地域の財産になるのだとわかった」と気付いたという。
商店街でフラワーショップを営む実行委員長の田辺尚也さん(42)によると、新規出店を促進するために空き家所有者と出店希望者とのマッチングに取り組む構想もあるといい、「まずは今回のイベントをきっかけにプロジェクトへの賛同の輪を広げたい」と意気込んでいる。
午前10時〜午後4時。雨天決行。ボランティアガイドが町並みを案内する「レトロウオーク」は午前10時と午後1時の2回(いきつぎ広場出発)。「お成り道」では午後1時〜2時に人力車の特別試乗がある(花岳寺前で受付)。特製缶バッジがもらえるスタンプラリーもある。Tel45・2238(たなべ花店)。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年9月9日(2245号) 1面 (16,974,134byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂出身の古川功晟さん 日展連続入選 [ 文化・歴史 ] 2020年11月19日赤穂美術協会 20日から小品展 シティマラソン 国内初方法でオンライン開催 図書館玄関横に忠臣蔵コーナー [ 文化・歴史 ] 2020年11月14日赤穂民報主催・第34回習字紙上展の作品募集 屋外テラスで絵本朗読や音楽演奏 [ イベント ] 2020年11月12日受け継いだ技法磨き29年 赤穂緞通初個展 [ 文化・歴史 ] 2020年11月11日第41回キャンバスの会作品展 [ 文化・歴史 ] 2020年11月11日貴重な鉄道写真を地元に寄贈へ [ 文化・歴史 ] 2020年11月10日力作ぞろい15作品 絵マップ公募展 表情さまざま「赤穂富士」水彩画展 [ 文化・歴史 ] 2020年11月07日「秋」テーマにフラワーアレンジ [ 文化・歴史 ] 2020年11月06日神田の収穫米を脱穀 園児らも手伝い 第59回赤穂市民文化祭 俳句・短歌入賞者 [ 文化・歴史 ] 2020年11月01日討ち入りへの経緯克明 義士自筆の覚書 [ 文化・歴史 ] 2020年10月31日
コメントを書く