絵はがきに見る義士史跡と忠臣蔵
2018年02月03日
忠臣蔵や義士史跡を題材に発行された絵はがき
「義士史跡と忠臣蔵の絵葉書−明治〜昭和初期の絵葉書の世界−」と題し、約150枚を展示している。
「赤穂義士絵葉書」は赤穂義士と浅野内匠頭、吉良上野介などを一人ずつ描いた石版彩色摺で、明治時代に55〜60枚程度のセットで発行されたものとみられるうちの46枚を展示する。仮名手本忠臣蔵をモチーフに戯画を彩色摺りにした「絵葉書画帖 忠臣蔵」(明治末〜大正前期、計24枚)は滑稽な絵柄がユニーク。
花岳寺山門内に繁る「大石手植の松」、原惣右衛門旧邸など7枚組の「播州赤穂義士参拝記念絵葉書」(大正3〜6年)、空襲で焼失した大坂・吉祥寺発行の10枚組絵葉書は現存しない風景も見られ、興味深い。
同館によると、明治33年(1900)に私製はがきの発行を政府が許可したのを受けて全国的に絵はがきの収集が流行。時を同じくして中央義士会の結成(1908年)や大石神社創建(1912年)など赤穂義士を顕彰しようという気運の高まりが重なり、忠臣蔵関連の絵はがきが数多く販売されたという。
木曽こころ学芸員は「絵はがきを通して、当時の義士ブームや今は失われてしまった風景に思いをはせてもらえれば」と話している。
2階義士コーナーで7月下旬まで。午前9時〜午後5時。水曜休館。入館料200円(小・中学生100円)。Tel43・4600。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年2月3日(2265号) 3面 (16,356,695byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
伝統の婚礼再現「坂越の嫁入り」 [ 文化・歴史 ] 2023年11月05日「映画会社やテレビ局はなぜ『忠臣蔵』を作らなくなったのか」春日太一氏講演 第62回赤穂市民文化祭 短歌・俳句入賞作 [ 文化・歴史 ] 2023年11月03日管楽合奏コン全国大会へ赤穂西中吹奏楽部 夏の雪辱果たす [ 文化・歴史 ] 2023年10月30日塩屋荒神社で秋祭り 東西の大屋台が勇壮に練り [ 文化・歴史 ] 2023年10月22日絵マップコンクール「ありがとう作品展示会」 幻の「藤緞通」復元 糸作りから自ら 丹後・上世屋で技術学ぶ [ 文化・歴史 ] 2023年10月21日「2023赤穂市美術展」が開幕 絵画、書など268点 [ 文化・歴史 ] 2023年10月19日2023年度文化・スポーツ賞 受賞者決定=赤穂市 頭人行列に獅子舞 尾崎・赤穂八幡宮「神幸式」 [ 文化・歴史 ] 2023年10月15日獅子舞存続 児童らが議論「未来に残すべき」 平田オリザ氏講演 先着300人募集 地域連携フォーラム 「坂越の船祭」男衆ら活気 4年ぶり獅子舞も [ 文化・歴史 ] 2023年10月08日子どもの笑顔でほっこり 福浦の山脇五都子さん水彩画展 [ 文化・歴史 ] 2023年10月08日「工房マップ作って」伝統工芸作家ら42人が要望 [ 文化・歴史 ] 2023年10月07日
コメントを書く