赤穂城下町跡から木簡出土
2008年11月10日
赤穂城下町跡の発掘調査で出土した木管=赤穂市教委提供
調査は上仮屋地内で9月下旬から10月中旬まで行われ、面積は164平方メートル。現地表面から深さ50センチで幅約6メートルの溝が見つかった。溝は浅野時代に埋め立てられるまで存在した水路跡とみられ、池田時代の1630−40年ごろに描かれた絵図とも一致する。
木簡は溝の底部から1点、5メートルほど北の土坑から2点が出土。長さは25・0−15・7センチで、「御米四斗入」「御年貢」などコメに関する文字が目立ち、「北野中」「池之内」といった旧赤穂郡内の地名もみられる。その形状から「木簡は荷物につける『付札』であり、調査地の近くに荷揚げを行う船入があったのだろう」(同教委)と推測される。
平成10年度から本格的に始まった赤穂城下町跡発掘調査で木簡、侍屋敷跡が見つかったのはいずれも過去に一例しかなく、同教委の荒木幸治学芸員(31)は「今後、木簡の内容判読や周辺の発掘が進めば、さらに多くの歴史を物語ってくれるのでは」と話している。
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掲載紙面(PDF):
2008年11月15日(1820号) 1面 (7,756,365byte)
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