代表質問と市長答弁の要点
2019年03月19日
赤穂市議会の2019年第1回定例会は14日と15日に代表質問を行い、各会派が市政について質した。
主な質問と市長答弁の要点は次のとおり(同様のやり取りについては先に質問した議員を掲載)。
【山陽道赤穂インター周辺の土地利用・産業誘致】
前田尚志氏(赤諒会) 周辺地区の範囲は?
牟礼正稔市長 赤穂インターに隣接する柿山地区の農地約14・5ヘクタールと関西福祉大学北西の農地約21ヘクタールを想定している。
家入時治氏(政翔会) 土地利用の具体的内容は?
市長 柿山地区は地域意向を把握しながら流通業務施設を、関西福祉大学北の5ヘクタールは新田自治会の要望を踏まえ、商業施設や福祉施設等を検討したい。
木下守氏(公明党) 土地利用の需要見込みはあるのか?
市長 新田自治会の要望区域については企業からの出店要望を受けている。
家入氏 新産業を誘致する自信があるのか?
市長 私自身が先頭に立って誘致に向けた努力をしていきたい。
【学校給食費無償化】
前田氏 第3子以降を対象にした経過は? 次年度以降、対象を拡大するのか?
市長 財政状況を確認して判断した。対象者の拡大は適時適切な判断をして段階的に取り組んでいきたい。
釣昭彦氏(新風) 無償化の財源は?
市長 多額の財源を必要とするため、引き続き財源確保に努力する。
【市民病院】
前田氏 産婦人科医師の確保にどう取り組むか?
市長 関連大学病院にとらわれず、幅広く他の大学病院を訪問し、私自身も全力で取り組む。
釣氏 第二期基本構想の目標に対する実績は?
市長 当初の目標を達成できていない。ペットCT検診の開始、他医療機関からの透析患者受け入れ、通院2日ドッグ新設など目標達成へ取り組んでいる。
【市内循環バスゆらのすけ】
前田氏 増車時期はいつごろか?
市長 決定していない。関係機関との調整が必要で、できるだけ早期に運行できるよう取り組みたい。
前田氏 市内すべての交通弱者が利用できるようにすべきでは?
市長 路線バスと共存する観点から、路線バスが運行している地域での運行は難しいが関係機関との調整を図ってみたい。
【産廃処分場計画への対応】
釣氏 庁内に対策室を設置する考えはないか?
市長 ただちに設置する考えはないが、32年4月に組織機構の見直しの中で検討していきたい。
家入氏 市が「産廃反対市民の会」に補助金を出すのは法的に問題はないか?
市長 市は産廃処分場設置の許可権者ではないので問題ない。
家入氏 「動向を注視し、市民の会の活動を支援する」との施政方針は、選挙時の発言から後退していないか?
市長 同会への補助金は、これまでよりも明確に反対の姿勢を打ち出したもので、選挙時からの「断固反対」の姿勢は変わっていない。
家入氏 「庁内に市民の会の事務局を置く」と言われていたが?
市長 当面は庁内に設置する考えはない。
【高野地区産廃処分場】
木下氏 展開検査状況の写真提出の必要があるのではないか。
市長 環境保全協定の確実な履行の確認という観点から、写真の提出を求めていきたい。
小林篤二氏(共産党) 環境保全協定が守られていないのではないか。
市長 最初の搬入時に展開検査時の写真が撮られていないなど一部協定の履行が不十分な点が確認されたのは事実。改善するよう指導した。
【高取峠トンネル化】
釣氏 ルートの選定についての考えは? 相生市との連携は?
市長 調査に基づき、3つのルートを設定する予定。相生市と合同で要望活動し、ルート設定も協力を得ながら進める。
釣氏 トンネルの必要性を訴える工夫が必要では?
市長 日本遺産や赤穂温泉をはじめ観光地の活性化や物流円滑化、災害時の道路ネットワークの多重性確保などストック効果を強調していく。
木下氏 県知事にトンネル化の要望をしたことがあるか?
市長 正式に要望したことはない。課題を整理した上で、相生市と共同して正式要望したい。
【ごみ処理広域化】
前田氏 ごみ処理広域化実現可能性の調査の内容は?
市長 公設公営、公設民営、民設民営のそれぞれの方式による事業化の可能性について専門家による協議会で詳細に調査する。
小林氏 平成27年に実施した「ごみ処理基礎調査」の結果を公開し、市民的議論を進めるべきではないか?
市長 行政間の検討段階の資料であり、公開する予定はない。今後、調査検討の進捗状況によって適時適切に計画などを示す。
【市長の政治姿勢】
家入氏 市長が選挙時や当選後に語り活字になった政策、施策はすべて公約か? 撤回する項目はないか?
市長 選挙公報やビラ、後援会報や集会等で表明した項目は、私が市長として取り組むべき課題と方向性を示したもの。今後も公約実現へ全身全霊で取り組む決意である。
家入氏 市民の政策転換を求める声に対して、各種計画を見直す必要性を感じているのか?
市長 総合計画、総合戦略の見直し時期にきているので、まず、それらを見直した後、各種計画を見直していきたい。
家入氏 義士祭や赤穂シティマラソン大会を見直すとも言われていたが?
市長 コストや効果を勘案しながら、必要に応じて内容の見直しを図っていきたい。
【市民との対話】
釣氏 ミニ集会の開催について、どのように開催するのか。
市長 さまざまな団体等の会合や行事、活動の場に私自身が出向き、直接対話するミニ集会を開きたい。
【市財政】
家入氏 財政調整基金はどの程度確保しておくべきか?
市長 持続可能な行財政運営を図るため、少なくとも標準財政規模の10%にあたる約12億円以上は確保しておきたい。
【中学校部活動】
釣氏 将来を見据えた体制のあり方について、どう考えているか?
市長 外部指導員の導入によって部活動を継続できるよう、市教委で進めている。
【赤穂駅周辺整備事業】
小林氏 市長が代表取締役になることは双方代理となりふさわしくない。
市長 赤穂市が50%を超える最大株主であり、現状において支障がない。
掲載紙面(PDF):
2019年3月23日号(2318号) 3面 (9,504,731byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
主な質問と市長答弁の要点は次のとおり(同様のやり取りについては先に質問した議員を掲載)。
【山陽道赤穂インター周辺の土地利用・産業誘致】
前田尚志氏(赤諒会) 周辺地区の範囲は?
牟礼正稔市長 赤穂インターに隣接する柿山地区の農地約14・5ヘクタールと関西福祉大学北西の農地約21ヘクタールを想定している。
家入時治氏(政翔会) 土地利用の具体的内容は?
市長 柿山地区は地域意向を把握しながら流通業務施設を、関西福祉大学北の5ヘクタールは新田自治会の要望を踏まえ、商業施設や福祉施設等を検討したい。
木下守氏(公明党) 土地利用の需要見込みはあるのか?
市長 新田自治会の要望区域については企業からの出店要望を受けている。
家入氏 新産業を誘致する自信があるのか?
市長 私自身が先頭に立って誘致に向けた努力をしていきたい。
【学校給食費無償化】
前田氏 第3子以降を対象にした経過は? 次年度以降、対象を拡大するのか?
市長 財政状況を確認して判断した。対象者の拡大は適時適切な判断をして段階的に取り組んでいきたい。
釣昭彦氏(新風) 無償化の財源は?
市長 多額の財源を必要とするため、引き続き財源確保に努力する。
【市民病院】
前田氏 産婦人科医師の確保にどう取り組むか?
市長 関連大学病院にとらわれず、幅広く他の大学病院を訪問し、私自身も全力で取り組む。
釣氏 第二期基本構想の目標に対する実績は?
市長 当初の目標を達成できていない。ペットCT検診の開始、他医療機関からの透析患者受け入れ、通院2日ドッグ新設など目標達成へ取り組んでいる。
【市内循環バスゆらのすけ】
前田氏 増車時期はいつごろか?
市長 決定していない。関係機関との調整が必要で、できるだけ早期に運行できるよう取り組みたい。
前田氏 市内すべての交通弱者が利用できるようにすべきでは?
市長 路線バスと共存する観点から、路線バスが運行している地域での運行は難しいが関係機関との調整を図ってみたい。
【産廃処分場計画への対応】
釣氏 庁内に対策室を設置する考えはないか?
市長 ただちに設置する考えはないが、32年4月に組織機構の見直しの中で検討していきたい。
家入氏 市が「産廃反対市民の会」に補助金を出すのは法的に問題はないか?
市長 市は産廃処分場設置の許可権者ではないので問題ない。
家入氏 「動向を注視し、市民の会の活動を支援する」との施政方針は、選挙時の発言から後退していないか?
市長 同会への補助金は、これまでよりも明確に反対の姿勢を打ち出したもので、選挙時からの「断固反対」の姿勢は変わっていない。
家入氏 「庁内に市民の会の事務局を置く」と言われていたが?
市長 当面は庁内に設置する考えはない。
【高野地区産廃処分場】
木下氏 展開検査状況の写真提出の必要があるのではないか。
市長 環境保全協定の確実な履行の確認という観点から、写真の提出を求めていきたい。
小林篤二氏(共産党) 環境保全協定が守られていないのではないか。
市長 最初の搬入時に展開検査時の写真が撮られていないなど一部協定の履行が不十分な点が確認されたのは事実。改善するよう指導した。
【高取峠トンネル化】
釣氏 ルートの選定についての考えは? 相生市との連携は?
市長 調査に基づき、3つのルートを設定する予定。相生市と合同で要望活動し、ルート設定も協力を得ながら進める。
釣氏 トンネルの必要性を訴える工夫が必要では?
市長 日本遺産や赤穂温泉をはじめ観光地の活性化や物流円滑化、災害時の道路ネットワークの多重性確保などストック効果を強調していく。
木下氏 県知事にトンネル化の要望をしたことがあるか?
市長 正式に要望したことはない。課題を整理した上で、相生市と共同して正式要望したい。
【ごみ処理広域化】
前田氏 ごみ処理広域化実現可能性の調査の内容は?
市長 公設公営、公設民営、民設民営のそれぞれの方式による事業化の可能性について専門家による協議会で詳細に調査する。
小林氏 平成27年に実施した「ごみ処理基礎調査」の結果を公開し、市民的議論を進めるべきではないか?
市長 行政間の検討段階の資料であり、公開する予定はない。今後、調査検討の進捗状況によって適時適切に計画などを示す。
【市長の政治姿勢】
家入氏 市長が選挙時や当選後に語り活字になった政策、施策はすべて公約か? 撤回する項目はないか?
市長 選挙公報やビラ、後援会報や集会等で表明した項目は、私が市長として取り組むべき課題と方向性を示したもの。今後も公約実現へ全身全霊で取り組む決意である。
家入氏 市民の政策転換を求める声に対して、各種計画を見直す必要性を感じているのか?
市長 総合計画、総合戦略の見直し時期にきているので、まず、それらを見直した後、各種計画を見直していきたい。
家入氏 義士祭や赤穂シティマラソン大会を見直すとも言われていたが?
市長 コストや効果を勘案しながら、必要に応じて内容の見直しを図っていきたい。
【市民との対話】
釣氏 ミニ集会の開催について、どのように開催するのか。
市長 さまざまな団体等の会合や行事、活動の場に私自身が出向き、直接対話するミニ集会を開きたい。
【市財政】
家入氏 財政調整基金はどの程度確保しておくべきか?
市長 持続可能な行財政運営を図るため、少なくとも標準財政規模の10%にあたる約12億円以上は確保しておきたい。
【中学校部活動】
釣氏 将来を見据えた体制のあり方について、どう考えているか?
市長 外部指導員の導入によって部活動を継続できるよう、市教委で進めている。
【赤穂駅周辺整備事業】
小林氏 市長が代表取締役になることは双方代理となりふさわしくない。
市長 赤穂市が50%を超える最大株主であり、現状において支障がない。
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2019年3月23日号(2318号) 3面 (9,504,731byte)
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