一畳敷から小品まで 師弟5人の赤穂緞通展
2023年11月17日
坂越の「くつろぎの縁側 優・優」で赤穂緞通の作品展「つなぐ つなげる 伝統技術」が17日から始まった。新田で弥生工房を開く根来節子さん(72)=古浜町=の師弟展。新作や手入れした古緞通の一畳敷をはじめ小品、アクセサリーなど計80点以上を鑑賞できる。入場無料。
根来さんは赤穂市教委が1991年から開いた赤穂緞通織り方技法講習会の1期生。地元で栽培した綿花から紡いだ糸を草木染めして使用する製法にこだわり、日本伝統工芸近畿展で入選するなど作家としての実績を重ねつつ、後継者の育成にも力を注いでいる。
今展では根来さんと、一番弟子で独立して御崎に工房を構える阪上梨恵さん(40)、入門2年目の廣津真由さん(27)、そして緞通製作に取り組み始めた弟子2人の計5人の作品が並ぶ。
根来さんの「牡丹」は自宅に咲いた花のスケッチをモチーフにした気品漂うオリジナル作品。阪上さんの「変わり雷文」は迷路のような文様を藍染めの綿糸でクールに織り上げた。廣津さんは9か月かけて完成させた自身初の一畳敷「唐花」を出品している。
額装や掛け軸に仕立てた作品のほか、緞通製作の余り糸を活用したブローチ、イヤリングなども。ミニ織機で緞通織り体験もできる。根来さんは「赤穂緞通を若い人につないでいくのが自分の使命と思ってやってきた取り組みの一つの集大成。赤穂緞通の良さを身近に感じてもらえればうれしい」と話している。
11月26日(日)まで午前9時〜午後4時(22日は休み)。展示品は一部非売品を除いて購入可。TEL090・8936・6558(根来さん)。
掲載紙面(PDF):
2023年11月18日号(2530号) 1面 (6,042,595byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
根来節子さんと弟子たちの作品が並ぶ作品展「つなぐ つなげる 伝統技術」
根来さんは赤穂市教委が1991年から開いた赤穂緞通織り方技法講習会の1期生。地元で栽培した綿花から紡いだ糸を草木染めして使用する製法にこだわり、日本伝統工芸近畿展で入選するなど作家としての実績を重ねつつ、後継者の育成にも力を注いでいる。
今展では根来さんと、一番弟子で独立して御崎に工房を構える阪上梨恵さん(40)、入門2年目の廣津真由さん(27)、そして緞通製作に取り組み始めた弟子2人の計5人の作品が並ぶ。
根来さんの「牡丹」は自宅に咲いた花のスケッチをモチーフにした気品漂うオリジナル作品。阪上さんの「変わり雷文」は迷路のような文様を藍染めの綿糸でクールに織り上げた。廣津さんは9か月かけて完成させた自身初の一畳敷「唐花」を出品している。
額装や掛け軸に仕立てた作品のほか、緞通製作の余り糸を活用したブローチ、イヤリングなども。ミニ織機で緞通織り体験もできる。根来さんは「赤穂緞通を若い人につないでいくのが自分の使命と思ってやってきた取り組みの一つの集大成。赤穂緞通の良さを身近に感じてもらえればうれしい」と話している。
11月26日(日)まで午前9時〜午後4時(22日は休み)。展示品は一部非売品を除いて購入可。TEL090・8936・6558(根来さん)。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2023年11月18日号(2530号) 1面 (6,042,595byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂緞通テーマの絵本 小・中学校に寄贈 アートマイル国際協働学習で文科大臣賞 市史史料集第9集刊行『明治二十五年赤穂郡洪水史』 [ 文化・歴史 ] 2023年03月25日復元塩田で塩づくり作業を体験 日本画で赤穂市長賞の城谷允子さん作品展 [ 文化・歴史 ] 2023年03月19日「海辺の暮らし、海辺の景色」テーマにクラフト展 [ 文化・歴史 ] 2023年03月11日女性だけの絵画展 第40回「女・女・女展」 [ 文化・歴史 ] 2023年03月02日景観形成重要建造物に「坂越まち並み館」 [ 文化・歴史 ] 2023年03月01日江戸期の赤穂塩業 塩田開発や経営の側面から考察 [ 文化・歴史 ] 2023年02月28日日本遺産写真展 最優秀賞に武村晴人さん「追憶」 [ 文化・歴史 ] 2023年02月28日素直な歌声にほっこりと 5日に児童合唱団の定演 赤穂緞通の図録冊子を自費出版 [ 文化・歴史 ] 2023年02月18日山鹿素行が築かせた石垣 赤穂城二之丸門 [ 文化・歴史 ] 2023年02月18日第38回赤穂民報習字紙上展の入賞者 広重から近現代まで「華」版画展 [ 文化・歴史 ] 2023年02月17日
コメントを書く