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黒鉄山頂が360度の大パノラマに

 2008年03月29日 
登山記録台の設置作業
 かつて米相場を伝えるのろし台があったと伝えられる赤穂市の高峰・黒鉄山(430・9メートル)で16日、大津自治会と赤穂西中学校の生徒約80人が頂上周辺を間伐整備。頂からの眺望を広げた。
 同自治会と同校による整備は平成17年から毎年行われ、今回で4年目。チェーンソーなどで樹木を間伐し、3時間の作業で約10アールを整備した。
 4年間で整備したスペースの合計は約60アールに。これまで視界が遮られていた上郡方面の展望が開け、まさに360度の眺めが広がった。
 最高点のすぐそばには登頂者が氏名などを記帳する「登山記録台」を設置。マツとスギで作った収納箱の中に記帳用ノートと筆記用具を納めた。
 記録台は自治会員の手作り。重さ40キロほどある頑丈な造りで、大人10数人が4人ずつ交替で担ぎ、山頂まで運び上げた。
 作業を終えた生徒らも早速記帳。記念すべき1ページ目に名前を記した3年生の上地奈央さん(15)は「頂上に登ったことを実感できました」とうれしそうだった。
 同山の登山道は、昨年12月から県が行っていた里山防災林整備がこのほど完了。1人通るのがやっとだった山道を約850メートルにわたって2人並んで歩けるほどに拡幅した。特に急峻だった箇所は丸太階段や迂回路を整え、2カ所に休憩用ベンチが置かれた。
 「これまでよりも登りやすくなった。ぜひ頂上までチャレンジしてほしい」と同自治会の旧林茂存会長(68)。北西に尾根が続く百間岳へのルートを復活させる計画が持ち上がっているといい、「みんなの協力が得られるならぜひ取り組みたい」と次なるプランを描いていた。
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掲載紙面(PDF):
2008年3月29日(1786・1787号) 4面 (13,242,048byte)
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