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児童福祉施設に寄贈続々

 2010年06月12日 
続々と寄せられた善意の絵本や遊具
 4月に開所した児童養護施設「さくらこども学園」=新田=が、使っていない遊具や絵本などの寄贈を呼びかけたところ、6畳ほどの部屋がいっぱいになるほどの品物が寄せられた。寄贈者の数は50人近くに上り、下野政嗣施設長は「こんなにたくさんの方が協力してくれるとは」と感激。贈られた本やおもちゃは早速子どもたちを喜ばせている。
 同施設は保護者の病気や事故などの理由で家族による養育が困難な18歳以下の子どもたちが生活する福祉施設。開設から2カ月たち、定員42人に対し一時保護を含めて17人が入所している。
 備品購入費は毎年一定の額しか確保できないため、開所時はどうしても遊具や本などが不足。同施設も小さなおもちゃ箱一つ分しかなかった。
 6月5日の赤穂民報で寄贈を呼びかけたところ、当日に12人、翌日は14人と寄贈者が続々。職員が回収したほか、施設へ直接持参した人も。赤穂市内だけでなく相生、備前からも寄せられた。
 絵本、ぬいぐるみに文学全集、小型ジャングルジム、自転車など。仕分けが追いつかず、全部で何点あるか数え切れていないという。運搬できずにあきらめたが、ピアノの寄贈申し出もあった。
 「おかげで幼児向けのおもちゃ類は十分過ぎるぐらい整いました」と下野施設長。とはいえ、中高生向けの辞書や参考書、学生服(特に赤穂西中の女子セーラー服)など必要な備品はまだまだ多い。
 下野施設長は「開所して間もないですが、地域のみなさんの支え、温かさを実感しています。大切に使わせていただきます」と話している。Tel46・0332。
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掲載紙面(PDF):
2010年6月12日(1899号) 1面 (11,007,588byte)
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