県議選告示、現職と新顔が立候補
2011年04月01日
県議選へ立候補した=左から届け出順に=長岡壮壽候補、鉄山万里子候補
長岡候補は上仮屋公会堂で出陣式。市議、推薦団体の役員など約500人が見守る中、濃紺のスーツ、「必勝」の鉢巻きをしめて登場した。防災、医療、福祉をテーマに演説し、「みなさんの信頼を裏切ることなく、まっすぐに議員活動を続ける。力を貸してください」と支援を訴えた。
一方、鉄山候補の出陣式は加里屋中洲の選挙事務所で行われた。国会議員、市議、支持団体の役員ら約100人が応援に駆けつけた。白いジャンパーに紺のスラックスでお立ち台に立った鉄山候補は、「医療・介護福祉、教育と働く環境、産業の活性化」を政治課題に挙げ、「元気と笑顔いっぱいのまちになるように全力でがんばります」とアピールした。
両陣営とも、この後上郡町内でも出陣式。いずれの会場でも東日本大震災の犠牲者への黙祷を捧げた。
投票日は4月10日(日)。2日(土)から9日(土)までの期日前投票は赤穂市役所2階203会議室で午前8時半〜午後8時に受け付ける(上郡町内の有権者は上郡町役場1階101会議室)。3月31日現在の有権者数は5万5707人(赤穂市4万1565人、赤穂郡1万4142人)。
両候補者の出陣式でのスピーチ、主な選挙活動日程は次のとおり。
【長岡壮壽候補】
ありがとうございます、ありがとうございます。たくさんの方にお越しいただきまして、本当に私は幸せ者です。
この戦い、自粛から始まりました。復興地の方にせめてお心を届けるようにと、街宣活動等を控えさせていただきました。そして、そろそろ、徐々に日本全体で元気を出していく段階に入ったんだと感じています。兵庫県は阪神淡路大震災を経験しました。その時の反省とそのときに得た教訓があります。風評被害がもうすでに出ています。こんな時こそ被災地の周り、日本全体で支援していくことが大切です。
例えば、兵庫県で一万人を超える方たちの罹災された方々を受け入れます。阪神淡路の時はバラバラに受け入れてしまったのです。そのために避難先で孤独にさいなまれた方々がたくさんおられました。その教訓から今度は、できれば、隣近所の方々で固まって、自治会で固まって、コミュニティで固まってそのままで受け入れようと、これを兵庫県が先導していきます。例えば淡路島の廃校、学校の跡地がありますので、そこでたくさんの方を受け入れます。海岸沿いにも適したところはあるのですが、津波の恐怖にまだみなさんおびえておりますので山間の中で受け入れさせていただきます。兵庫県ができること、日本のためにできることを兵庫県がリードしていきます。
元気を出すことは可能なんです。日本はこれまで何度も何度も困難を乗り越えてきました。みなさんもまさしくその当事者です。例えば、こんな時こそ海外投資を受け入れるべきなんです。海外のお金と海外の企業を呼びこんで日本人の雇用を作ってその力を復興に充てるべきなんです。規制緩和をすればできます。私は政府に望むのは大臣がスーパーマーケットに行って値段を見ることじゃないんです。外国と調整して国策を打ち出して行ってほしいんです。復興にはかなりのお金がかかります。このお金はあるんです。例えば今、日本は海外に200兆円を超えるお金を貸しています。このお金を返せとは言いません。担保にして外国の方々に日本を支援していただくのです。そのお金はあるんです。外国の方はそのタイミングを、そのチャンスをじっと待っていてくれています。兵庫県ができること、中小企業が元気を出していただけるように、海外へ挑戦する企業が出ていただけるように、新しい会社を興す方々を支援していきます。
今防災関係で一部の業界、一部の業種が大変忙しい状態になっています。これはこれで素晴らしいです。懸命に頑張っていただいています。この経済活動がほかの業種に、日本全体にまんべんなく広がる政策を打っていかなくてはなりません。インフルエンザのときもそう、阪神淡路のときもそう、天皇陛下が亡くなられたときもそうです。全体で落ち込むと、私たちの子どもにまで影響を及ぼします。私たち大人の責任で立ち上がりましょう。
安全安心の確保も進めます。山、谷、川、海。一気通貫で安全確保を進めさせていただきます。佐用町、そして上郡町、大変つらい思い出から今立ち直りつつあります。赤穂市内も心配です。東有年、木津、坂越、そして海沿い。すべて目配りさせていただいて、同じ安全レベルを確保します。私たちはその教訓を得ました。東南海・南海地震、30年以内に高い確率で起こります。心配しないで下さいよ。一番近いところで、この400年で一番大きい地震が起こったと仮定して防潮堤を閉めて今の護岸で守ることができます。但し、これはあくまで机上の計算です。シミュレーションです。ですから基本は変わりません。ぐらっときたら机の下、治まったら火を消して。車で逃げたらいけませんよ。歩いて走って、自転車で、バイクで高いところに上って下さい。基本はこれです。シミュレーション上は、みなさんこの赤穂は安全です。ただし、兵庫県は本当にこれでいいのか。防潮堤が閉まらなかったら、壊れたら、どうなるのか。マグニチュード9が来たらどうなるのか。もう一度シミュレーションを始めます。みなさんの安全安心の確保を進めます。
医療も福祉も充実させていきたいと考えています。福祉のことで最後に一つだけ。高齢者問題、介護問題、必ず“問題”が付きます。これはおかしいんです。“問題”となることが問題なんです。私たちは老いるということは当たり前のことです。今日できたことが来年できなくなるということは自然なことです。これが問題視されることは間違いなんです。新しい考え方が、今、始まります。私たちは自分自身の問題としてとらえて行くべきなんです。それが子どもたちへの最高のプレゼントとなるんです。私が今こうやって目指している政治家という仕事、議員という仕事は、子どもたちがなりたくない仕事に挙げられています。尊敬できない仕事になっているんです。そんな社会はおかしいです。私はみなさんの信頼を裏切ることなくまっすぐに議員活動を続けて、子どもたちにあんな議員になってみたいと、言われるようになりたいんです。
ありがとうございます。どうか、4月10日のふたが閉まる8時までです。長岡壮壽と一緒に、長岡壮壽のために、皆さんと一緒に私に力を下さい。今から出陣してきます。よろしくお願いします。ありがとうございました。
〔個人演説会〕
▽1日(金)=上仮屋公会堂(19時)
▽2日(土)=上郡駅前公民館(18時)
▽3日(日)=塩屋西自治会館(19時)西部公民館(19時半)
▽4日(月)=尾崎公民館(19時)御崎公民館(19時半)
▽5日(火)=坂越公民館(19時)
▽7日(木)=高雄公民館(19時)有年公民館(19時半)
〔決起大会〕
▽6日(水)=上郡町生涯学習支援センター(19時)
▽8日(金)=赤穂市文化会館・ハーモニーホール(19時)
〔問合せ先〕選挙事務所 電話46・5575
【鉄山万里子候補】
みなさまおはようございます。鉄山万里子です。本日はお忙しい中、こんなにたくさんの方にお集りいただきまして、本当にありがとうございます。また、遠いところから足をお運びいただきました、ご来賓のみなさまにも厚く御礼申しあげます。本当にありがとうございます。
まず、東北関東大震災により被害に遭われました方、本当に心から、心から胸が痛みます。被害に遭われた方々の一日も早い復旧をお祈りするとともに、お悔やみとお見舞いを心からお祈り申し上げます。
ご支援を下さったみなさまのおかげにより、きょうここに出陣式を迎えることとなりました。本当にありがとうございます。
私は、これまで一軒一軒回らせていただきました。本当にたくさんの方にお会いする中で感じたこと、それは一人ではない、人は一人ではないということです。支えの中で生かしていただいているということを強く感じました。私たちはともに生きる社会、そこに向けて、もっとがんばってまいりたい、そういう気持ちを痛感させていただきました。
そのために今取り組むべきは、一つに医療・介護福祉、そして一つに教育と働く環境、そして一つに産業の活性化です。それを実現するために、ぜひとも私を当選させていただき、赤穂・上郡のみなさまのお役に立たせていただきたいと強く願っております。
ぜひとも、国と県と市を結ばせていただきたいと、パイプ役にならせていただきたいと、そう強く願います。どうかみなさま、鉄山万里子に力をお貸しください。どうか支援の輪を広げてください。
私、鉄山万里子は、この赤穂・上郡、そして西播磨が元気いっぱいのまちになるように、笑顔いっぱいのまちになるように全力でがんばります。どうかみなさま、最後の最後までよろしくご支援をたまわりますよう、お願い申し上げます。どうかよろしくお願いします。ありがとうございます。
〔個人演説会〕
▽1日(金)=駅東集会所(20時)
▽2日(土)=赤松地区・前川宅(19時)鞍居地区・宮下宅(19時半)
▽3日(日)=新町集会所(19時)塩屋公民館(19時半)新田自治会館(20時)
▽4日(月)=東有年自治会館(19時)横尾公民館(19時半)
▽5日(火)=高雄公民館(19時)上高谷集会所(19時半)
▽6日(水)=中洲集会所(19時)大橋町集会所(19時半)御崎公民館(20時)
▽7日(木)=船坂公民館(19時)高田台集会所(19時半)
▽8日(金)=山手町集会所(19時)天神山集会所(19時半)
▽9日(土)=船坂地区・岡寺(18時)上高谷集会所(19時)加里屋中洲選挙事務所(20時)
〔問合せ先〕選挙事務所 電話42・3833
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