雄鷹台山の大展望 有志が整備
2012年12月01日
雄鷹台山からのパノラマ展望と奉仕したみなさん=複数の写真を合成しています
奉仕活動を行ったのは、登山サークル「オタカクラブ」(小賀紀明会長)のメンバーを中心とする60〜70歳代のシニア世代。「枯れたマツを取り除こう」と2人だけで始めた活動が市の承認を得て徐々に広がり、最終的には10人以上が関わった。剪定ばさみ、草刈り機、チェーンソーなどの道具を各自が持参。手足に絡みつくイバラの痛みに耐えながら、1日2時間程度の作業を続けてきた。
整備を終えた山頂からは、東は関西電力相生発電所、西は高山の「赤」の字までぐるりと見渡せる。赤穂市街と瀬戸内海はもちろん、空気の澄んだ日は明石海峡大橋や大鳴門橋も見えるという。
最初に作業を始めた一人、中広の越智通彦さん(72)は、「この素晴らしい景色を一人でも多くの人に見てほしい−という同じ気持ちを持つ人が次々と仲間に加わってくれた」と話す。駅から登山口まで、わずか400メートル。小賀会長(73)は「最近は京阪神から登りに来る人も増えた。きっと『また登りたい』と思ってもらえるはず」と切り拓いた眺望に胸を張った。
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掲載紙面(PDF):
2012年12月1日(2016号) 1面 (8,304,197byte)
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