画家の道65年「田中繁雄展」
2014年04月24日
特集展示の開幕をテープカットで祝った田中繁雄さん=中央
子どものころから絵を描くのが好きだった田中さんは昭和25年に赤穂ゆかりの洋画家、林鶴雄(1907−90)が主宰する爽林会に入会。29歳で第1回赤穂市市民美術展の市長賞に輝いた。旧国鉄で働きながら中央画壇にも精力的に出品を継続。50歳で退職してからは画業に専念し、平成4年に「群象の会」、同20年に「赤穂美術家連合会」を設立するなどジャンルを超えた美術振興にも力を注いでいる。
本展「郷土ゆかりの画家たち〜田中繁雄の世界〜」では、代表的なモチーフといえる獅子頭や天狗の油彩画、ネパールやインドの人物画、透明感のある海辺のパステル画など6号〜120号の56点を展示室とロビーに展示。砂を混ぜた絵の具で描いた砂漠、作品の一部に古布や和紙を貼り付けたコラージュなど多彩な画風を鑑賞できる。
初日のオープニングセレモニーでは絵画仲間や知人ら約60人が見守る中、田中さんを長年支えた妻悦子さん(87)と並んでテープカット。「仲間や家族のおかげで絵を描き続けることができた。絵は自分自身の生きる道」と話し、「これからは生まれ育った赤穂の風景を中心に創作に励みたい」と意欲を語った。
7月21日(月・祝)まで午前9時〜午後5時。火曜休館。大人200円、小・中学生100円。6月22日(日)午後2時から学芸員による展示説明会がある。TEL42・0520。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年4月26日(2085号) 1面 (10,654,336byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
特別展「上方の忠臣蔵浮世絵」貴重な190点 [ 文化・歴史 ] 2022年12月10日義士引き揚げルート 中央義士会が一部見直し [ 文化・歴史 ] 2022年12月10日赤穂民報主催・第38回習字紙上展の出品規定 義士行列の小道具に「槍印」加えては [ 文化・歴史 ] 2022年12月04日「目指すは金賞」マーチングバンド全国大会へ [ 文化・歴史 ] 2022年12月02日赤穂の「十年一昔」ほのぼの写真展 [ 文化・歴史 ] 2022年12月02日力作並ぶ義士祭学童書道展 市民会館で4日まで 創立150年の尾崎小で記念授業 泊まりがけで来場も「ビートルズレコード音楽祭」 [ 文化・歴史 ] 2022年11月27日赤穂義士が討ち入りに持参 自筆の槍印 [ 文化・歴史 ] 2022年11月26日邦楽の篠原欣山さんに「ともしびの賞」 [ 文化・歴史 ] 2022年11月26日正規盤レコードで聴く「ビートルズ音楽祭」 作家の個性あふれる「群象の会」展 [ 文化・歴史 ] 2022年11月17日絵地図作りでわがまちに愛着 絵マップコン20年 和船で輿入れ「坂越の嫁入り」 [ 文化・歴史 ] 2022年11月12日
コメントを書く