塩屋の清水まみさん、日展初入選
2014年10月24日
「日展」で初入選した清水まみさん
受賞作は歌人・長塚節(1879−1915)の短歌「播磨野は朝すがしき浅霧の松のうへなる白鷺の城」を調和体で書した作。2・3尺×6尺の素紙に伸びやかな筆運びで歌に詠まれた清らかな情景美を表現し、応募点数9200点中943点の入選に選ばれた。
清水さんは18歳のとき、かな書家の西山和泉さん(故人)に入門。日展理事の黒田賢一氏が会長を務める書道会派「正筆会」に所属し、13年前からは黒田会長から直接指導を受けている。会派の総務理事や兵庫県書作家協会理事など多忙な公務の中、技量を高めようと寸暇を惜しんで稽古に励んできた。
6月から出品準備を始め、当初は用紙を横向きに使用。黒田会長の助言で縦向きに変更した途端、作品にリズムが生まれた。向きを変えた時点で出品締切まで3週間を切っていたが、「筆先に全神経を集中して」書き上げた。
「日展に入選することは憧れで夢だったので、日増しに喜びが増しています」と清水さん。黒田会長や家族への感謝を口にしつつ、「今後は創作にも取り組んでいきたい」と新境地への挑戦に意欲を見せていた。
同展は明治40年(1907)に始まった文部省美術展覧会(文展)の流れをくむ日本最大の公募展で日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門がある。昨年、書の部門で不正審査が明らかになったのを受けて再発防止に向けた改革が進められ、「改組新日展」として再出発。書の部門は外部審査員、ビデオ撮影などを導入して審査の透明性を高めた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年10月25日(2109号) 1面 (11,881,205byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂緞通で学校マスコット [ 文化・歴史 ] 2020年11月20日絵図や古文書で振り返る「播州赤穂の塩づくり」 [ 文化・歴史 ] 2020年11月19日赤穂出身の古川功晟さん 日展連続入選 [ 文化・歴史 ] 2020年11月19日赤穂美術協会 20日から小品展 図書館玄関横に忠臣蔵コーナー [ 文化・歴史 ] 2020年11月14日赤穂民報主催・第34回習字紙上展の作品募集 受け継いだ技法磨き29年 赤穂緞通初個展 [ 文化・歴史 ] 2020年11月11日第41回キャンバスの会作品展 [ 文化・歴史 ] 2020年11月11日貴重な鉄道写真を地元に寄贈へ [ 文化・歴史 ] 2020年11月10日力作ぞろい15作品 絵マップ公募展 表情さまざま「赤穂富士」水彩画展 [ 文化・歴史 ] 2020年11月07日「秋」テーマにフラワーアレンジ [ 文化・歴史 ] 2020年11月06日神田の収穫米を脱穀 園児らも手伝い 第59回赤穂市民文化祭 俳句・短歌入賞者 [ 文化・歴史 ] 2020年11月01日討ち入りへの経緯克明 義士自筆の覚書 [ 文化・歴史 ] 2020年10月31日
コメントを書く