吉右衛門が主人公の歴史小説
2014年12月13日
長編歴史小説『吉右衛門の戀』の表紙
幕府の刺客に追われる危険にさらされながらも役目を果たすために京、江戸、三次などを巡る吉右衛門。討ち入りの顛末を知る者として生きることを宿命づけられた運命を、各地で出会う女性たちがやさしく包み込む。
「若い頃から小説を書くことが夢だった」という、埼玉県在住の団体職員、金子明さん(66)=ペンネーム・佐々木衛=が自費出版。現地取材と文献調査で丹念に足跡を追い、2年前には赤穂で花岳寺や赤穂大石神社も訪れて創作イメージをふくらませた。初めての上梓で荒削りな面は否めないが、生い立ちから丁寧に人物像を積み上げた力作だ。
「武士としては、いっそ腹を切った方が余程楽だったはず。そうしなかったところに真の強さを感じる」と金子さん。「強さも弱さもある一人の男が武士道を貫いた生き様を感じてもらえれば」と話している。
四六判349ページで一部1700円+税。赤穂大石神社でも販売している。問い合わせはTel03・3291・2295(創英社)。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年12月13日(2115号) 3面 (11,813,801byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
連鶴で十二支シリーズ 6年かけ完成 [ 文化・歴史 ] 2021年01月03日昔ながら「塩の国の塩」新発売 瓦の下に「幻の陶土」雲火焼の完全復元目指す [ 文化・歴史 ] 2021年01月01日尾崎ゆかりの日本遺産マップ設置 [ 文化・歴史 ] 2020年12月19日子ども描いた「お菓子の家」 パティシエが実現 300年語り継がれる「打ち首の三義人」 [ 文化・歴史 ] 2020年12月12日創志学園MB部 赤穂の2人も全国大会へ [ 文化・歴史 ] 2020年12月05日ネットで忠臣蔵浮世絵 デジタル展覧会 [ 文化・歴史 ] 2020年12月04日坂越の船渡御祭保存会に「ともしびの賞」 [ 文化・歴史 ] 2020年12月02日布に染料で絵や紋様「染絵」作品展 [ 文化・歴史 ] 2020年12月02日「黒猫」忠臣蔵絵本 11年ぶり増刷 [ 文化・歴史 ] 2020年12月01日ル・ポン音楽祭 アーカイブ動画を公開 [ 文化・歴史 ] 2020年11月30日「能楽の祖」の墓前で謡曲奉納 [ 文化・歴史 ] 2020年11月29日昭和の大嘗祭 92年前の道具見つかる [ 文化・歴史 ] 2020年11月21日日本遺産ガイド養成講座 30人募集
コメントを書く