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コレクター所蔵“幻の名陶”を公開

 2015年04月25日 
展示品の一つ「染付龍鳳凰文水次」
 焼きもの愛好者の間で“幻の名陶”と呼ばれる陶磁器を紹介する「第2回古出石焼をこよなく愛する コレクターの逸品展」(赤穂民報社など後援)が御崎の桃井ミュージアムで22日から始まっている。
 江戸中期から明治初期に出石地方で作られた古出石焼。藍色で文様を描いた白磁、伊万里焼の影響がうかがえる青磁などがある。大胆な造形と細部に見られる高い技術力、躍動感のある文様を持ちながら、専門家による検証が浅く、他産地の作品と混同されることが多い。「この魅力を埋もれさせるのは惜しい」と同ミュージアムの桃井香子(よしこ)オーナー(72)が昨年に続いて展示会を企画した。
 豊岡、神戸など収集家約20人が協力。古出石焼の特徴を示す雁金文様入りの鉢、帆船をかたどった筆洗など約60点が集まった。出石地方の伝承を図案化した大皿、コウノトリを描いた茶碗といった地域性のある作品も並ぶ。
 ほとんどが一般公開は初めての品だといい、桃井オーナーは「一つひとつの作品が持つロマンを味わってもらえれば」と話している。
 2階展示室で鑑賞料500円。6月29日(月)まで午前10時〜午後4時。火曜休館。Tel56・9933。
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