ミラノ万博で赤穂緞通PR
2015年07月11日
ミラノ国際博覧会に合わせて兵庫県プロモーションイベントに展示される赤穂緞通
イベントには政府関係者やメディアのほか、芸術やファッションなど各分野で活躍するゲストが欧州各地から招かれる予定で、赤穂が誇る伝統工芸美を世界に発信できる機会になりそうだ。
5月に開幕したミラノ万博。日本館の展示シンボルが「コウノトリ」になったことを受け、兵庫県は「兵庫の魅力をミラノから全世界に発信する好機」として現地での積極的なPR活動を展開している。プロモーションイベントもその一環で、主催する県がNPO法人「赤穂緞通を伝承する会花工房」(井関京子代表)に出品協力を依頼した。
展示するのは、昭和初期に織られた「桐唐草文」、同法人が制作した「牡丹唐草に蝶文・縁卍繋文」「南天文・縁工字繋文に筋十字文」の3点で、いずれも一畳敷き。事前に現地のイタリア人担当者にサンプルを見せて評価の高かった絵柄を選んだ。
イベントは7月17日、「イタリア現代建築の傑作」として名高い31階建て高層ビル「パラッツォ・ピイレッリ」の最上階フロアで開催。赤穂緞通は会場を入ってすぐのゾーンに杉原紙や三木金物などを並んで展示される。奥のステージでは神戸ビーフや淡路島たまねぎといった食材を一流シェフが調理して灘の酒とともに提供。「ひょうご五国の『農』『食』『観光』の魅力を発信するプレミアムプロモーションになる」(県)という。
このプロモーションの企画を担当した県農政環境部消費流通課の木元悦也・ブランド戦略班長(46)は赤穂市出身。「世界のファッションの中心地でもあるミラノでPRすることによって、きっと赤穂緞通の価値が高まるはず」と期待を寄せる。井関さんは「握り鋏一つで仕上げた繊細で緻密な文様に日本らしさを感じてもらえれば」と話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2015年7月11日(2143号) 1面 (12,666,009byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
伝統の婚礼再現「坂越の嫁入り」 [ 文化・歴史 ] 2023年11月05日「映画会社やテレビ局はなぜ『忠臣蔵』を作らなくなったのか」春日太一氏講演 第62回赤穂市民文化祭 短歌・俳句入賞作 [ 文化・歴史 ] 2023年11月03日管楽合奏コン全国大会へ赤穂西中吹奏楽部 夏の雪辱果たす [ 文化・歴史 ] 2023年10月30日塩屋荒神社で秋祭り 東西の大屋台が勇壮に練り [ 文化・歴史 ] 2023年10月22日絵マップコンクール「ありがとう作品展示会」 幻の「藤緞通」復元 糸作りから自ら 丹後・上世屋で技術学ぶ [ 文化・歴史 ] 2023年10月21日「2023赤穂市美術展」が開幕 絵画、書など268点 [ 文化・歴史 ] 2023年10月19日2023年度文化・スポーツ賞 受賞者決定=赤穂市 頭人行列に獅子舞 尾崎・赤穂八幡宮「神幸式」 [ 文化・歴史 ] 2023年10月15日獅子舞存続 児童らが議論「未来に残すべき」 平田オリザ氏講演 先着300人募集 地域連携フォーラム 「坂越の船祭」男衆ら活気 4年ぶり獅子舞も [ 文化・歴史 ] 2023年10月08日子どもの笑顔でほっこり 福浦の山脇五都子さん水彩画展 [ 文化・歴史 ] 2023年10月08日「工房マップ作って」伝統工芸作家ら42人が要望 [ 文化・歴史 ] 2023年10月07日
コメントを書く