秘話も紹介、赤穂線歴史講座
2015年09月26日
「赤穂線の歴史」をテーマに開かれた歴史研究講座
赤穂線は相生駅と東岡山駅を結ぶ57・4キロの路線。昭和26年に播州赤穂−相生間が開業したのを皮切りに段階的に延伸し、同37年に全線開業した。
鉄道写真を撮り続けて60年近くになる吉栖さんは赤穂線の歴史にも精通。年表や貴重な古写真をスクリーンに映し出し、当初計画では相生−備前福河間で開業する予定だったことや、昭和37年9月13日に脱線事故で不通になった山陽本線を迂回して過去に一度だけ特急が走ったことなど、あまり知られていない経緯や出来事も披露した。
赤穂線が走るルートが山陽本線に採用されなかった理由については、「反対運動があったからとの説もあるが、多大な労力と日数を要するトンネル工事を避けたというのが真実ではないか」と持論を展開した。
この日は約80人が受講。長年の鉄道ファンという上郡町上郡の高田敬文さん(83)は「知らなかったエピソードを聞くことができ、興味深かったです」と感想。吉栖さんは「1時間に一本以上運行するローカル線は全国でも珍しい。廃線にしないためにも、月に1度でもよいので利用してほしい」と愛着を込めて話した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2015年10月10日・第2部(2157号) 2面 (6,814,589byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
景観形成重要建造物に「坂越まち並み館」 [ 文化・歴史 ] 2023年03月01日江戸期の赤穂塩業 塩田開発や経営の側面から考察 [ 文化・歴史 ] 2023年02月28日日本遺産写真展 最優秀賞に武村晴人さん「追憶」 [ 文化・歴史 ] 2023年02月28日素直な歌声にほっこりと 5日に児童合唱団の定演 赤穂緞通の図録冊子を自費出版 [ 文化・歴史 ] 2023年02月18日山鹿素行が築かせた石垣 赤穂城二之丸門 [ 文化・歴史 ] 2023年02月18日第38回赤穂民報習字紙上展の入賞者 広重から近現代まで「華」版画展 [ 文化・歴史 ] 2023年02月17日福浦の奥道一二美さん 趣味の水彩画展 [ 文化・歴史 ] 2023年02月15日「一部浪士の脱盟は広島藩の意向か」義士会講演会 [ 文化・歴史 ] 2023年02月12日播磨各地の城下町 発掘成果の特別展 [ 文化・歴史 ] 2023年02月10日日本遺産写真展 図書館で3日から [ 文化・歴史 ] 2023年02月02日赤穂の魅力再発見講座 有年山城のフィールドワークも 故西山松之助氏 生誕110年記念で特別展 [ 文化・歴史 ] 2023年01月25日塩竈神社など日本遺産文化財に説明板 [ 文化・歴史 ] 2023年01月22日
コメントを書く