日展の書部門で2人入選
2015年10月30日
2年連続で日展に入選した清水まみさん
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塩屋の清水まみさん(59)は2年連続で入選した。
かな書家の西山和泉さん(故人)に18歳で入門し、現在は書道会派「正筆会」で黒田賢一会長(日展理事)の指導を受ける。日展は通算10度目の応募で昨年初入選。今年は今まではなかったプレッシャーを感じたが、「自分が納得できるまで毎日書き直した」という努力が実った。
入選作は、歌人・与謝野晶子の短歌「かがり火の燃えつつ三つの獅子舞へり津軽の秋の大農の家」を調和体で書した作。「歌に詠まれた情景を心に思い浮かべながら」筆を運んだという。
清水さんは「先生方のご指導と家族の協力のおかげ。これからも目標をもって書に取り組みたい」と喜びを語った。
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加里屋の鍜治美恵さん(35)は平成24年に続き、3年ぶり2度目の入選。中国・明代初期の詩人、高青邱の漢詩を二尺×八寸の紙に行草書体で書した。
鍜冶さんの作品づくりは中国の古典を臨書することから始まる。今回は「おおらかな作品を書きたい」と黄庭堅、祝允明の書を稽古。「要素を自分の中に取り込んで」から構想を練り、墨の潤渇に変化の富んだ作品に仕上げた。
和気郡内で書道教室を開く祖母の手ほどきで幼稚園から習字に親しんだ。創作に取り組むようになったのは書道部に入った高校時代から。京都橘女子大学(現京都橘大学)に進学後は書家・吉川蕉仙氏(日本書芸院理事長)の門下生となり、2年前に結婚して赤穂に来てからも月1度は上洛して吉川氏の指導を受けている。
鍜冶さんは「作品に取り組む度に自分の弱点や課題が見つかって壁にぶつかる。勉強することは尽きないし、毎回が新鮮」と書芸向上への意欲を高めている。
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発表によると、書の部門の入選は応募総数8717点のうち952点。「古典・古筆を基に格調の高いもの」「線質、リズム感等に優れたもの」「新鮮な息吹を感じさせるもの」など、美的要素をバランスよく備えた作品を選出したという。
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