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赤穂ゆかりの画家が描いた「60年前」

 2016年05月25日 
時代の節目を感じさせる作品が並ぶ特集展示「60年前−世の中が移り変わる時−」
 赤穂ゆかりの画家たちが昭和30年ごろを中心に描いた作品の特集展示「60年前−世の中が移り変わる時−」が御崎の赤穂市立美術工芸館田淵記念館で開かれている。
 両親が坂越出身だった藤本東一良(1913−98)の「一隅の座像」は椅子に腰掛けて雑誌を膝に置いた女性の人物画。当時流行した「モガヘアー」と呼ばれる髪型が時代を感じさせる。
 尾崎生まれの中村義夫(1889−1957)の「釜屋風景」は懐かしい東浜塩田の情景。幼少期を福浦で過ごした林鶴雄(1907−90)の「波切風景」は民家の屋根が並ぶ景色を描いた一枚で、木製の電信柱が見える。
 これら3人の作品計32点を7月18日(月)まで展示。6月8日から一部展示替えを行い、19日(日)午後2時から学芸員による展示説明がある。
 味呑英和学芸員は「今から60年前は日本で高度経済成長が始まり、それまでの日本の人や風景が変わり始めた時期。作品を通して時代の節目を感じてもらえれば」と話している。
 常設展示スペースでは、塩田地主として栄えた田淵家寄贈の茶碗全24点を一堂に展示している。午前9時〜午後5時、火曜休館。大人200円、小・中学生100円。
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掲載紙面(PDF):
2016年6月18日(2189号) 1面 (5,921,461byte)
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