古出石焼のコレクター展
2016年11月05日
展示品の一つ「染付山水文大徳利」=高さ48センチ
文献によると、古出石焼は天明4年(1784)に創始。天保年間には多くの窯元があったとみられるが、明治初期に完全に衰退した。専門家の間でもあまり知られず、他産地のものと混同されることが多い。
清冽で精微な白磁を特徴とする現代の出石焼に対し、古出石焼は染付や色絵、青磁など幅が広い。今展は「古出石焼の魅力を知ってほしい」と同館の主催で3回目。豊岡や神戸などの愛好家らが持ち寄った個人蔵の74点で、半数以上が初めて一般に公開される。
古出石焼は一昨年に最古の窯跡を豊岡市が発掘調査したが、全容はまだ解明されていないという。同館オーナーの桃井香子さんは「謎に包まれているが故にロマンがある。陶工たちのひたむきな努力と息吹きに寄り添いながら楽しく鑑賞してもらえれば」と話している。
鑑賞料500円。12月25日(日)まで午前10時〜午後4時。火曜休館。Tel56・9933。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2016年11月5日(2205号) 3面 (12,806,731byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
頭人行列に獅子舞 3年ぶり「神幸式」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月17日国重要無形民俗文化財「坂越の船祭」3年ぶり開催 [ 文化・歴史 ] 2022年10月10日市民文化祭の生花展「高齢化で最後」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月08日「川柳赤穂吟社」10周年記念で誌上大会 投句募集 [ 文化・歴史 ] 2022年10月08日田辺眞人氏の歴史発見講座 50人募集 風景写真西播磨 会員10人作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年10月03日ル・ポン開幕前会見 樫本さん「人生に残るコンサートに」 [ 文化・歴史 ] 2022年09月30日ル・ポン国際音楽祭 2日開幕 赤穂公演の残席わずか 「声楽の甲子園」初の2年連続県代表 [ 文化・歴史 ] 2022年09月26日「ひょうご五国」巡回展 赤高生が音声ガイド [ 文化・歴史 ] 2022年09月17日「赤穂緞通の魅力伝えたい」織り手志望の女性が絵本 [ 文化・歴史 ] 2022年09月09日絵手紙始めて3年 95歳初の作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年09月05日逸話でひもとく史実の元禄赤穂事件 [ 文化・歴史 ] 2022年09月04日義士外伝の新作歌舞伎『荒川十太夫』10月に歌舞伎座 十州塩田の作業唄一堂 赤穂からも出演 [ 文化・歴史 ] 2022年09月02日
コメントを書く