百名山と百名城 ダブル踏破 加里屋の小賀紀明さん
2018年09月01日
「日本百名山」と「日本100名城」のダブル踏破を達成して仲間からアルバムポスターで祝福される小賀紀明さん
40代後半で城巡りを始めてから約30年かけての快挙。このほど赤穂城で記念撮影し、会長を務める地元登山サークル「オタカクラブ」の仲間らから祝福された。
日本百名山は文筆家で登山家でもあった深田久弥(1903―71)が「品格、歴史、個性を兼ね備えた山」として国内100座を選んだもので登山愛好者の憧れ。日本100名城は時代や地域を代表する城を日本城郭協会が平成18年に制定し、赤穂城も選ばれた。
小賀さんは7月から8月にかけて2回に分けて東北と信州を巡り、8月2日に久保田城(秋田)で100名城を踏破。同20日に100座目となる恵那山(長野)を完登した。
若いころから山登りと城巡りが趣味。70歳になった時点では百名山は十数座に登頂し、100名城は4分の1ほどを訪れたに過ぎなかったが、「誰もやってないことにチャレンジしたい」とダブル踏破へ本格的に取り組むことを思い立ったという。
登山と城巡りを組み合わせた旅程を立て、春は九州や四国など南日本、夏と初秋は東北や信州といった北日本へ。毎年10カ所前後ずつ巡り、今シーズンを迎えるまでに残り7座と3城となっていた。
目的地の最寄り駅までは電車やバスなど公共交通機関を乗り継いで移動。そこから重さ約10キロのリュックを担いで一日8〜12時間歩く。15年ほど前から地元の雄鷹台山に毎朝登って鍛えた健脚のたまものだ。
「どの山、どの城にも、それぞれに忘れがたい思い出がある」と小賀さん。「夢のまた夢と思っていたことを達成できた」と充実感に浸りつつ、「自分も挑戦してみたいという人があれば、自分の分かる範囲でアドバイスしたい」と話している。
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掲載紙面(PDF):
2018年9月1日(2291号) 1面 (9,207,979byte)
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