「世界ダウン症の日」に啓発イベント
2019年03月12日
ライトアップを試験点灯してイベントの成功を誓った実行委員会関係者のみなさん
ダウン症の子どもたちのダンスステージや有志によるライブ、フリーマーケットなどのほか、啓発カラーとして赤と青で赤穂城隅やぐらをライトアップ。実行委は「一人でも多くの方に関心を持ってもらえる機会にしたい」と話している。
ダウン症は21番目の染色体が一本多いことによるもので、性別や人種、経済状況などにかかわらず、約800人から1000人に1人の割合で起こる。発達がゆっくりだったり、軽度の知的障害がみられたりするが、近年は医療や療育が進んでいる。名称は最初に症例報告したイギリス人医師の名前からついた。
実行委員会は今年1月に立ち上がり、「ダウン症という障がいを持っていても赤穂で輝いて生きていく」をテーマに企画を進めた。ダウン症の長女(4)を育てる実行委員長の川畠ルミさん(41)=元禄橋町=は「今回のイベントが開けるのは、いろんな人に背中を押してもらったおかげです。息の長い活動の一歩にしたい」と話している。
「世界ダウン症の日」は国際ダウン症連合の提唱を受け、2012年に国連が制定。「21番目の染色体が3本ある」という点にちなみ、毎年3月21日に世界中でイベントや行事が行われている。公益財団法人日本ダウン症協会は「ダウン症をテーマにしたライトアップは、おそらく日本で初めて。イベントの成功を期待している」としている。
花岳寺通商店街の加里屋まちづくり会館で午後3時から写真展とフリーマーケット。4時からライブ、5時半からダンスステージ。隅やぐらのライトアップは6時〜9時。Tel080・2531・5612(川畠さん)。
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2019年3月16日号(2317号) 1面 (11,079,937byte)
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