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保護されたキジバトのひな、成長して大空へ

 2009年01月07日 
保護されて無事に成長したキジバト
 親鳥とはぐれて保護されていたキジバトのひなが無事に成長し、6日、自然に帰された。
 このキジバトは昨年11月下旬、赤穂海浜公園内の茂みでカラスに襲われているのを来園客が救い、付属施設の「動物ふれあい村」が世話してきた。
 当時の体長は約7センチ。生後まもなく巣から転落したものと思われた。同施設は本来、野鳥の保護を行っていないが、「衰弱している幼鳥を見殺しにはできない」と特別に引き取った。
 はじめのころは牛乳と水で柔らかくした穀物類を飼育員がスポイドで給餌していたが、約10日後には固形を自らついばむように。体長20センチほどに成長し、野生に復帰できると判断した。
 世話してきた飼育員の阿波和世さん(24)らが見守る中、ゲージをオープン。名残惜しいのかしばらく止まり木をつかんで離れなかったが、「ほら、行っておいで」と声をかけると大きく羽ばたき、飛び立った。
 阿波さんらは、いずれはキジバトを野生に返そうと、人間の匂いがつかないよう、ひなにできるだけ触れないように配慮してきたという。「仲間と一緒に大空を飛んでほしいです」と“巣立ち”を喜んでいた。
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掲載紙面(PDF):
2009年1月10日(1831号) 4面 (8,120,462byte)
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