「塩とジオ」謎解き 観光振興に活用へ
2022年03月26日
「塩とジオ(地質)」に着目して赤穂の成り立ちを調査研究した研究会のみなさん
A4判19ページ。千種川最上流部でかつて行われた鉄づくりが塩田の発達に与えた影響、千種川河口の東西でタイプの異なる塩が生産された訳など10のテーマを掲載。まちづくりと地質の関係や、日本列島が大陸から離れる以前の約8000万年前に形成されたカルデラの跡「赤穂コールドロン」の現在の姿をわかりやすく解説している。
冊子をまとめた「播州赤穂の塩・ジオ研究会」(門田守弘会長、9人)は市内各地域でまちづくり活動に取り組む市民らが「塩とジオ」に着目した観光開発を目的に集まり、昨年4月に発足した。
「なぜ、赤穂が日本第一の塩を産地と成り得たのか」を解明しようと、神戸大学名誉教授の乙藤洋一郎・地球年代学研究所所長ら専門家2人をアドバイザーに招いて3回にわたって市内に点在する関連スポットを現地調査。それぞれで塩田や集落の形成に地形や地質が深く関わっていることがわかった。
冊子は、現地調査でわかった結果を「ジオ博士」がわかりやすい言葉で説明する構成になっている。メンバーの奥道一二美さん(68)=福浦=は「学校の教材に使ってもらえれば地元の子どもたちにも興味をもってもらえるのでは」と提案。副会長の江端恭臣さん(61)=尾崎=は「現地調査したスポットをつないで観光のモデルコースを示したい」と観光への活用に意欲を見せる。
今回の調査研究成果をNHKの人気番組「ブラタモリ」の誘致に役立てようとの構想もあり、「赤穂市と連携して要望書を提出する予定」(門田会長)と機運が高まりつつある。
冊子はhttp://kakioko.sakura.ne.jp/2022.2bansyuuako_siojio.pdfで見ることができる。また、現地調査でドローン撮影した空撮動画「“ドローンで見る”播州赤穂の塩とジオの謎と魅力」(https://youtu.be/0YmebrBmxGw)も公開している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2022年3月26日号(2456号) 1面 (5,624,481byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
頭人行列に獅子舞 3年ぶり「神幸式」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月17日国重要無形民俗文化財「坂越の船祭」3年ぶり開催 [ 文化・歴史 ] 2022年10月10日市民文化祭の生花展「高齢化で最後」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月08日「川柳赤穂吟社」10周年記念で誌上大会 投句募集 [ 文化・歴史 ] 2022年10月08日田辺眞人氏の歴史発見講座 50人募集 風景写真西播磨 会員10人作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年10月03日ル・ポン開幕前会見 樫本さん「人生に残るコンサートに」 [ 文化・歴史 ] 2022年09月30日ル・ポン国際音楽祭 2日開幕 赤穂公演の残席わずか 「声楽の甲子園」初の2年連続県代表 [ 文化・歴史 ] 2022年09月26日「ひょうご五国」巡回展 赤高生が音声ガイド [ 文化・歴史 ] 2022年09月17日「赤穂緞通の魅力伝えたい」織り手志望の女性が絵本 [ 文化・歴史 ] 2022年09月09日絵手紙始めて3年 95歳初の作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年09月05日逸話でひもとく史実の元禄赤穂事件 [ 文化・歴史 ] 2022年09月04日義士外伝の新作歌舞伎『荒川十太夫』10月に歌舞伎座 十州塩田の作業唄一堂 赤穂からも出演 [ 文化・歴史 ] 2022年09月02日
コメント
4 2
投稿:ブラタモリで紹介してほしい 2022年03月26日コメントを書く