赤穂緞通作家の見並なおこさんに「ふるさと文化賞」 師匠に続き受賞
2024年01月29日
永年にわたりひたむきな努力を続け、伝統文化を守り育てた功績を称える公益財団法人兵庫県芸術文化協会の「第42回ふるさと文化賞」の授賞式が24日、神戸市中央区の兵庫県民会館であり、赤穂緞通作家の見並なおこさん(47)=上郡町高山=が受賞した。
15歳で赤穂緞通織方技法講習会の1期生として入門した見並さんは市選定保存技術保持者だった故阪口キリヱさんに師事。自宅工房で研さんを積み、2020年に念願だった初個展を開いた。伝統的な緞通に加え、これまでにない形状やオリジナル文様の作品づくりにも意欲的。昨年には藤の繊維で織った「藤緞通」の復元にも取り組み、全国伝統的工芸品公募展に2年連続で入選した。
同協会は「途絶えかけようとしていた赤穂段通の織方技法を継承するとともに伝統織物に新しい視点を取り入れて発展させ地域文化の向上に尽くした」として受賞者に選定した。1982年度に同賞が創設されて以降、赤穂緞通作家の受賞は第10回の阪口さん以来2人目。師匠の遺影を胸に抱えて授賞式に参加した見並さんは「これまで以上に真剣に取り組まなければと思います。赤穂緞通の素晴らしさを、もっと多くの方に知ってもらえるように努力していきたいです」と決意を新たにした。
赤穂緞通作家で2人目の「ふるさと文化賞」を受賞した見並なおこさん=同協会提供
15歳で赤穂緞通織方技法講習会の1期生として入門した見並さんは市選定保存技術保持者だった故阪口キリヱさんに師事。自宅工房で研さんを積み、2020年に念願だった初個展を開いた。伝統的な緞通に加え、これまでにない形状やオリジナル文様の作品づくりにも意欲的。昨年には藤の繊維で織った「藤緞通」の復元にも取り組み、全国伝統的工芸品公募展に2年連続で入選した。
全国伝統的工芸品公募展の入選作「夜凪」
同協会は「途絶えかけようとしていた赤穂段通の織方技法を継承するとともに伝統織物に新しい視点を取り入れて発展させ地域文化の向上に尽くした」として受賞者に選定した。1982年度に同賞が創設されて以降、赤穂緞通作家の受賞は第10回の阪口さん以来2人目。師匠の遺影を胸に抱えて授賞式に参加した見並さんは「これまで以上に真剣に取り組まなければと思います。赤穂緞通の素晴らしさを、もっと多くの方に知ってもらえるように努力していきたいです」と決意を新たにした。
<前の記事 |
[ 文化・歴史 ]
2020年度文化・スポーツ賞 受賞者決定 能楽の祖ゆかりの大避神社で奉納上演 [ 文化・歴史 ] 2020年10月27日日展 書の部門で赤穂から2人入選 [ 文化・歴史 ] 2020年10月27日絵葉書で回顧 明治〜戦前の赤穂 [ 文化・歴史 ] 2020年10月26日クイズと講話で地元の歴史に興味 大正初期の八幡宮祭礼 絵葉書が現存 [ 文化・歴史 ] 2020年10月24日旧東洋紡赤穂工場の写真を冊子に [ 文化・歴史 ] 2020年10月10日「日本一小さな博物館」が70周年 [ 文化・歴史 ] 2020年10月08日お菓子の家テーマ クラフト作品とデザイン画募集 「戦争と平和考えて」原爆ドーム油絵展 [ 文化・歴史 ] 2020年10月05日映像バックに雅楽でクラシック 動画公開へ [ 文化・歴史 ] 2020年10月04日御神体を特別公開 藤樹と蕃山の位牌も 「塩のまち」赤穂巡るハイキング 五感で学ぶ塩活用セミナー ファンタジックな点描の世界〜米谷勝利さん個展 [ 文化・歴史 ] 2020年10月01日
コメントを書く