「故郷に感謝」年金100万円寄付
2010年08月30日
「生まれ育った赤穂に少しでも恩返しがしたい」と新田の農業、中本正夫さん(86)が30日、赤穂市の「ふるさとづくり寄付金」に100万円を贈った。
中本さんは大正13年に9人姉弟の3番目に生まれた。16歳で徴用され、2年後に海軍を志願。空母「隼鷹(じゅんよう)」の乗組員としてマリアナ沖海戦など修羅場を経験した。米潜水艦による魚雷攻撃にも九死に一生を得て無事復員。帰投地の佐世保から汽車を乗り継いで赤穂の実家に戻ったのが65年前の8月30日だった。
今年になって徴用時の年金記録が見つかり、特別加算金と合わせて受給できることに。「今まで生きてこられた感謝をふるさと赤穂に返したい」と妻・節子さん(85)と相談し、「自分にとっての終戦記念日」に寄付することにした。
使途を指定せず、「赤穂が良くなることに使ってください」と豆田正明市長に小切手を託した中本さん。感謝状を贈られ、気恥ずかしそうに記念写真に納まっていた。
掲載紙面(PDF):
2010年9月4日(1910号) 1面 (10,110,203byte)
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中本さんは大正13年に9人姉弟の3番目に生まれた。16歳で徴用され、2年後に海軍を志願。空母「隼鷹(じゅんよう)」の乗組員としてマリアナ沖海戦など修羅場を経験した。米潜水艦による魚雷攻撃にも九死に一生を得て無事復員。帰投地の佐世保から汽車を乗り継いで赤穂の実家に戻ったのが65年前の8月30日だった。
今年になって徴用時の年金記録が見つかり、特別加算金と合わせて受給できることに。「今まで生きてこられた感謝をふるさと赤穂に返したい」と妻・節子さん(85)と相談し、「自分にとっての終戦記念日」に寄付することにした。
使途を指定せず、「赤穂が良くなることに使ってください」と豆田正明市長に小切手を託した中本さん。感謝状を贈られ、気恥ずかしそうに記念写真に納まっていた。
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