4年に一度の櫂伝馬へ縄ない
2010年09月09日
祭りに必要な「カイビキ」を作る西之町自治会のみなさん
櫂伝馬船は2隻あり、船渡御巡航の先導を務める。古くより坂越湾に面する4地区が輪番で受け持ち、当番地区の住民が道具も調達する慣わしだ。
「カイビキ」は長さ4尺で、1回の祭りで予備を含めて約50本が必要。近年は人手不足から市販のロープを使う場合もあるが、「4年に一度の伝統行事を継承したい」と昔ながらの手作りにこだわった。
材料に用いるのは地元の八祖山に自生するシュロの樹皮を冬の間に集めて半年以上陰干ししたもの。木槌でたたきほぐした繊維をより合わせ、1・5センチほどの太さに編み込んだ。大人15人ほどで約1時間半作業し、必要な本数が揃った。
「手作りの縄は船を漕いだ時の“ギイ”という音に深みがある」と玉浦会長(63)。「華麗な光景だけでなく、音も楽しんでもらいたい」と話していた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2010年9月11日(1911号) 3面 (8,340,254byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
地元ゆかりの楽曲で街並みPV [ 文化・歴史 ] 2021年01月23日山鹿素行の教え「いろは」で親しんで [ 文化・歴史 ] 2021年01月19日「キャンバスの会」23日までロビー展 [ 文化・歴史 ] 2021年01月18日全国絵マップコンで文科大臣賞 上方浮世絵師が描いた忠臣蔵 [ 文化・歴史 ] 2021年01月15日連鶴で十二支シリーズ 6年かけ完成 [ 文化・歴史 ] 2021年01月03日昔ながら「塩の国の塩」新発売 瓦の下に「幻の陶土」雲火焼の完全復元目指す [ 文化・歴史 ] 2021年01月01日東有年八幡神社に「丑」大絵馬 [ 街ネタ ] 2020年12月23日木星と土星が大接近 次は60年後 [ 街ネタ ] 2020年12月22日尾崎ゆかりの日本遺産マップ設置 [ 文化・歴史 ] 2020年12月19日子ども描いた「お菓子の家」 パティシエが実現 氏子ら大しめ縄で迎春準備 [ 街ネタ ] 2020年12月14日三日月と金星が並び輝く 「地球照」も [ 街ネタ ] 2020年12月13日300年語り継がれる「打ち首の三義人」 [ 文化・歴史 ] 2020年12月12日
コメントを書く