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生誕100年、藤本東一良展

 2013年05月30日 
田淵記念館で開催中の「藤本東一良展」
 日本芸術院恩賜賞などを受賞し、日展顧問も務めた作家の特集展示「郷土ゆかりの画家たち 藤本東一良〜生誕100年を記念して〜」が御崎の赤穂市立美術工芸館・田淵記念館(坂本敏克館長)で開かれている。学生時代の素描画から晩年期の作品まで同館所蔵の全28点で画業を回顧する。
 藤本東一良(ふじもと・とういちりょう)は大正2年(1913)に伊豆下田に生まれた。両親が赤穂で廻船業を営み、坂越の日本画家、平井正年(1883―1920)の甥にあたる。
 東京美術学校(現東京藝大)で後に第1回文化勲章を受章する洋画家、藤島武二(1867−1943)に学び、卒業後はフランスに留学した。昭和56年の日展で文部大臣賞、平成5年には日本芸術院賞恩賜賞を受賞。同10年に85歳で亡くなった。
 本展では美術学校時代の鉛筆画、40代で描いた水彩画「マルセイユ風景」、亡くなる前年の「朝の岬」などを制作年代順に展示。躍動感のある筆致、原色を多用した明快な色調にフランス前衛主義の影響を受けた作品の変遷を見ることができる。
 7月15日(月)まで午前9時〜午後5時(入館は4時半まで)。火曜休館。大人200円、小・中学生100円。6月9日(日)午後2時から学芸員による展示説明会がある。TEL42・0520。
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掲載紙面(PDF):
2013年6月1日(2040号) 3面 (8,820,239byte)
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