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忠臣蔵の巨大絵巻を共同制作

 2013年08月04日 
大勢の子どもたちが描いた「忠臣蔵アートマイル」
 元禄赤穂事件をテーマにした巨大壁画「忠臣蔵アートマイル」を幼稚園児から高校生まで約70人が共同制作。松の廊下の刃傷、山科の別れ、討ち入りなど忠臣蔵の名場面を大型キャンバス5枚に2日がかりで描いた。横一列に並べて長さ18メートルの一大絵巻とし、12月7日〜14日の「忠臣蔵ウイーク」期間中、上仮屋の赤穂城跡本丸で展示する。
 制作を通して郷土への誇りを持ってもらおうと、大町の英語講師、塩飽隆子さん(57)が代表を務める「ジャパンアートマイル実行委員会」が昨年に続いて企画。このほど市民会館で行われた着色作業には4歳の幼稚園年少児から18歳の高校3年生まで集まった。
 演者が名場面を再現する義士祭パレードの写真や絵本『赤穂義士絵物語』を参考に赤穂高の美術部と文芸部の計7人が下絵を用意。幼い子らは空や山など面積の大きな部分の色を塗り、高学年が全体を描画。人物の顔など細部を高校生が仕上げた。
 5枚とも向かって右から左へ物語が進行する構図。順番に並べれば、巨大な絵巻物になる。下絵を担当した一人で美術部員の村上千尋さん(16)=折方=は「忠臣蔵の長い歴史を表現したかった。みんなで楽しく制作できた」。さつき町の小学3年生、糟谷壮太君(9)は昨年に続く参加で、「今年は難しいところを描きたかった」と慎重に筆を動かして城の石垣を描いた。
 実行委副代表の塩飽康正さん(63)は「12月の展示では、子どもたちが一生懸命描いた力作を忠臣蔵のストーリーとともに楽しんでほしい」と話している。
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掲載紙面(PDF):
2013年8月10日(2049号) 3面 (8,962,908byte)
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