「わが家のお宝」ずらり80点
2015年03月14日
逸品、珍品が並ぶ特別展示「集まれ わが家のお宝もの ナンでも鑑定談」
市民協働企画として同館が真贋を問わず出品募集。書画や陶磁器、民俗資料などが寄せられた。所有者による由来説明と予想鑑定額を添えて展示している。
▽幕末期に活躍した赤穂出身の絵師・長安周得(本名義信)の自筆書簡8通を表装した巻物▽赤松滄州・蘭室父子ら赤穂藩森家の儒学者7人が漢詩を寄せ書きした「竹林七賢人絵図」▽大嶋黄谷が雲火焼を編み出す以前に手掛けたとみられる茶碗など。
藩校・博文館の教授だった河原翠城が所用した木刀は大石良雄宅の旧材で作ったとされ、「人きったら己れも死なねばなりません」と彫字があり興味深い。赤穂ゆかりの画家・藤本東一良(1913−98)が板切れに描いた旧赤穂鉄道の坂越駅と漁船の油彩画は中学生時代の作で希少だ。
江戸後期の浮世絵師・渓斎英泉の美人画、金重陶陽や藤原啓など備前焼の重要無形文化財保持者5人の作品といった美術品としての価値が高い逸品のほか、ル・マン24時間レースで日本の自動車メーカーとして初めてマツダが優勝したときのレーシングスーツ、旧ソ連の捕鯨船から受け取ったというクジラの歯などの珍しい品も。
同館は「どれも所有者の思いが詰まったものばかり。鑑賞談義を楽しみながら見学してもらえれば」と話している。4月13日(月)まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)。火曜休館。Tel49・3488。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2015年3月14日(2127号) 1面 (12,776,816byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
タイ料理に挑戦 世界の料理教室 [ 文化・歴史 ] 2020年02月03日作るぞ「歌って踊れる」義士ソング 「文化財防火デー」前に消防訓練 赤穂出身作家 造形アート公募展で大賞 [ 文化・歴史 ] 2020年01月25日「日本第一」の塩学ぶ講演会 「国内最高技術の石積み」赤穂城の櫓台 [ 文化・歴史 ] 2020年01月20日切り絵で描いた故郷の創作昔話を本に [ 文化・歴史 ] 2020年01月18日「西播磨ゆかりの人物知って」自費で絵本 [ 文化・歴史 ] 2020年01月08日坂越の安藤慶一さん 油彩画「瀬戸の景観」展 [ 文化・歴史 ] 2020年01月05日第32回赤穂民報習字紙上展の作品募集 修理中の赤穂城跡東櫓台で現場見学会 別府鉄道のネガ一式を寄贈 [ 文化・歴史 ] 2019年12月16日内蔵助介錯の刀も「元禄赤穂事件」展 [ 文化・歴史 ] 2019年12月13日利息で討ち入り武具購入!?「忠臣蔵の決算書」 [ 文化・歴史 ] 2019年12月08日内匠頭切腹の地ゆかり「田村銀杏稲荷」再建 [ 文化・歴史 ] 2019年12月07日
コメントを書く