地元産綿花100%の緞通第1号
2015年12月05日
地元産100%の「アコウコットン」で織り上げた赤穂緞通
製作した緞通作家の根来節子さん(64)=古浜町=は「地産地消の赤穂緞通を作りたいという願いが叶いました。少しずつ活動を広げていきたい」と喜びを語った。
「栽培から製糸、染色まで多くの方のご協力がなければ実現できませんでした」と根来さんが語るとおり、プロジェクトには多くの人が関わった。綿花の栽培は尾崎の平野孝二さん(72)と新田の山本孝征さん(74)の農家2人が協力。主旨に賛同した大阪府阪南市の大正紡績が特別に糸に加工した。糸染めは朝日町の染色研究家、小田中久良子さん(82)が監修。栗の渋皮、ヤシャブシの実、マリーゴールドの花びらを原料に茶色、ねずみ色、橙色などに染色した。
出来上がった作品は約95センチ×約65センチの玄関マット。用意できた染糸の量で最大限可能な大きさに製作した。直線が交差する図柄を「千切文」と呼ばれるチェーンのような縁で囲んだ文様。「人と人との交わりやつながりから生まれる絆」(根来さん)をイメージしたという。
現在は今季の綿花収穫の真っ最中で、根来さんは「今後もっと収量を増やして、栽培や製作など各工程が仕事として成り立つようになればと思っています」と希望をふくらませている。
作品は根来さんが子どもを対象に開いた「綿作り体験」の発表会場で午前10時〜午後4時に展示。子どもたちが綿を材料に作ったクラフト約30点、根来さんが製作した一畳敷きの新作緞通2点も並べる。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2015年12月5日(2164号) 1面 (16,296,235byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
義士祭奉賛学童書道展が開幕 3日まで フルートでXmasコンサート 2日ハーモニーホール まち歩き楽しみながら歴史クイズに挑戦 赤穂緞通の生みの親 児島なか生誕200年展 [ 文化・歴史 ] 2023年11月18日一畳敷から小品まで 師弟5人の赤穂緞通展 [ 文化・歴史 ] 2023年11月17日復元塩田を背景に濱鋤き唄 [ 文化・歴史 ] 2023年11月12日赤穂民報主催・第40回習字紙上展の出品規定 材料はチョコやクッキー「湖に浮かぶお菓子の家」 [ 文化・歴史 ] 2023年11月09日伝統の婚礼再現「坂越の嫁入り」 [ 文化・歴史 ] 2023年11月05日「映画会社やテレビ局はなぜ『忠臣蔵』を作らなくなったのか」春日太一氏講演 第62回赤穂市民文化祭 短歌・俳句入賞作 [ 文化・歴史 ] 2023年11月03日管楽合奏コン全国大会へ赤穂西中吹奏楽部 夏の雪辱果たす [ 文化・歴史 ] 2023年10月30日塩屋荒神社で秋祭り 東西の大屋台が勇壮に練り [ 文化・歴史 ] 2023年10月22日絵マップコンクール「ありがとう作品展示会」 幻の「藤緞通」復元 糸作りから自ら 丹後・上世屋で技術学ぶ [ 文化・歴史 ] 2023年10月21日
コメントを書く