柴原家文書の活字化第1弾
2017年03月18日
赤穂市教委は、近世の赤穂を代表する豪商が書き残した「真光寺旧蔵・柴原家文書 年中用事控」(市指定文化財、全25冊)の第1冊から第5冊までを活字化。『赤穂市史史料集』第3集として14日刊行した。
「年中用事控」は広大な塩田を所有して塩問屋や木問屋などを営み、藩の蔵元役も務めた柴原家が江戸中期(寛延)から幕末(慶応)まで三代約120年間にわたって書き残した記録。蔵元役としての記載や塩、廻船に関するものなど内容は多岐にわたるという。
今回の史料集は年代の古いものから5冊(寛延元年〜天明7年)を収録した。藩主・森家の家督や慶弔のほか、洪水で損壊した橋の復旧費用を藩に貸し付けたことや、穀物価格の急騰による窮民救済で米を提供したことなどの記述が見られる。藩から出された倹約や疫病対策などの触書、「最近、偽札が出回っている」といった情報も書き留められ、当時の社会情勢や暮らしぶりもうかがえて興味深い。
刊行を担当した市教委市史編さん室の小野真一課長は「赤穂藩と蔵元の関係や動向を把握する上で重要な史料。今後の研究に役立てば」と話している。第6冊以降も数回に分けて活字化を進める。
A5判228ページで1000部発行。一部350円(送料300円)で頒布する。Tel43・6848。
掲載紙面(PDF):
2017年3月18日(2224号) 4面 (13,203,259byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「年中用事控」は広大な塩田を所有して塩問屋や木問屋などを営み、藩の蔵元役も務めた柴原家が江戸中期(寛延)から幕末(慶応)まで三代約120年間にわたって書き残した記録。蔵元役としての記載や塩、廻船に関するものなど内容は多岐にわたるという。
今回の史料集は年代の古いものから5冊(寛延元年〜天明7年)を収録した。藩主・森家の家督や慶弔のほか、洪水で損壊した橋の復旧費用を藩に貸し付けたことや、穀物価格の急騰による窮民救済で米を提供したことなどの記述が見られる。藩から出された倹約や疫病対策などの触書、「最近、偽札が出回っている」といった情報も書き留められ、当時の社会情勢や暮らしぶりもうかがえて興味深い。
刊行を担当した市教委市史編さん室の小野真一課長は「赤穂藩と蔵元の関係や動向を把握する上で重要な史料。今後の研究に役立てば」と話している。第6冊以降も数回に分けて活字化を進める。
A5判228ページで1000部発行。一部350円(送料300円)で頒布する。Tel43・6848。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年3月18日(2224号) 4面 (13,203,259byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
桜テーマに水彩画展 [ 文化・歴史 ] 2023年04月23日幻の無声映画『忠臣蔵』カツベン上映をネット配信 [ 文化・歴史 ] 2023年04月16日上仮屋獅子舞、花岳寺で62年ぶり奉納舞 [ 文化・歴史 ] 2023年04月09日松の廊下刃傷事件ゆかりの裃 [ 文化・歴史 ] 2023年04月08日有年牟礼・山田遺跡の土器50点を市文化財指定 [ 文化・歴史 ] 2023年04月05日中央義士会 播州赤穂支部を新設 [ 文化・歴史 ] 2023年04月04日川柳赤穂吟社 濱邉稲佐岳顧問が句文集 [ 文化・歴史 ] 2023年04月03日御崎ガラス舎 初の教室展 姫路と赤穂で [ 文化・歴史 ] 2023年03月31日赤穂緞通テーマの絵本 小・中学校に寄贈 アートマイル国際協働学習で文科大臣賞 市史史料集第9集刊行『明治二十五年赤穂郡洪水史』 [ 文化・歴史 ] 2023年03月25日復元塩田で塩づくり作業を体験 日本画で赤穂市長賞の城谷允子さん作品展 [ 文化・歴史 ] 2023年03月19日「海辺の暮らし、海辺の景色」テーマにクラフト展 [ 文化・歴史 ] 2023年03月11日女性だけの絵画展 第40回「女・女・女展」 [ 文化・歴史 ] 2023年03月02日
コメントを書く