山本加代さんに日本書芸院「史邑賞」
2019年04月13日
日本書芸院「史邑賞」を受賞した山本加代さん
山本さんは20歳で書道団体「墨滴会」の会員となり、第2代会長の廣津岱雲(1943−2011)に師事。自宅で書道教室を開きながら独自の書風を磨き、同会総務、読売書法会理事を務める。
受賞作は中国・明代の詩人、朱大啓の漢詩「黄巖道中」を行草交じりで書した。横の展開が良く、流れのある運筆で迫力ある作品。コンクールへの出品では初めて紙を横長に使ったといい、「まさか賞をいただけるとは思っておりませんでした」(山本さん)と驚きを口にした。
赤穂高校の書道部で長谷川光石さん(故人)の指導を受け、「いろいろな書体で自由に表現できるおもしろさを知った」ことが書道を長く続けるきっかけとなった。半世紀を超えた書歴について「教室で教えている以上は自分も上達しないといけない、という責任感で続けてきたようなもの」と振り返り、「弟子の活躍が何よりの励み。私も前を向いて頑張っていきたい」と話した。
史邑賞は日本書芸院初代会頭の辻本史邑(1895−1957)にちなみ、最上位クラスの「一科審査会員」から出品された作品の中で特にすぐれたものに贈られる。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2019年4月13日号(2321号) 1面 (5,016,304byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
つまずいた石掘ると…江戸期の地蔵仏出土 姫路市美術展 9人が入賞・入選 [ 文化・歴史 ] 2021年02月03日平田オリザさん講演「文化はまちづくりの必須アイテム」 [ 文化・歴史 ] 2021年01月24日地元ゆかりの楽曲で街並みPV [ 文化・歴史 ] 2021年01月23日山鹿素行の教え「いろは」で親しんで [ 文化・歴史 ] 2021年01月19日「キャンバスの会」23日までロビー展 [ 文化・歴史 ] 2021年01月18日全国絵マップコンで文科大臣賞 上方浮世絵師が描いた忠臣蔵 [ 文化・歴史 ] 2021年01月15日連鶴で十二支シリーズ 6年かけ完成 [ 文化・歴史 ] 2021年01月03日昔ながら「塩の国の塩」新発売 瓦の下に「幻の陶土」雲火焼の完全復元目指す [ 文化・歴史 ] 2021年01月01日尾崎ゆかりの日本遺産マップ設置 [ 文化・歴史 ] 2020年12月19日子ども描いた「お菓子の家」 パティシエが実現 300年語り継がれる「打ち首の三義人」 [ 文化・歴史 ] 2020年12月12日創志学園MB部 赤穂の2人も全国大会へ [ 文化・歴史 ] 2020年12月05日
コメントを書く