- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
遊ぶ場所がほしいんです
2019年07月27日
『道はみんなのもの』○文/クルーサ ○絵/モニカ・ドペルト ○訳/岡野富茂子・岡野恭介 ○さ・え・ら書房
1920年代より石油を輸出し始め、1950年代には地方の村や町の人々が首都のカラカスやマラカイボなどの大都市郊外の荒地に住むようになりました。
この地域に住む子どもたちは、どんどん遊ぶ場所を奪われていきました。彼らは、大人にしかられながらも路地裏や車道で遊ぶようになりました。その都度、大人たちにしかられましたが、子どもたちにとっては遊ぶ場所(公園)がないから仕方がないのです。
ある時、ひょんなことから「公園を作ってもらおう」ということになり、市役所にお願いに行きました。しかし、聞き入れてもらえませんでした。そこで、子どもたちは大人たちに声を掛け、自分たちで自分たちの遊ぶ場所(公園)を作ることになったのです。
この絵本は、ベネズエラに住んでいた岡野さん夫婦が、スイス人のロティさんからいただいたものを、日本に紹介したものです。今も世界13カ国で出版されているベネズエラのロングセラーです。
ベネズエラでの子どもたちの遊び場の問題に、岡野さん夫婦が関心を持たなかったら私たちの目に触れなかったかもしれない貴重な絵本です。
* * *
『道はみんなのもの』○文/クルーサ○絵/モニカ・ドペルト○訳/岡野富茂子・岡野恭介○さ・え・ら書房
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2019年7月27日号(2334号) 3面 (11,568,091byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
かぜのでんわ 2021年03月11日ソフィー・スコットの南極日記 2020年12月05日中国のシンデレラ 2020年11月21日アイヌ文化に思うこと 2020年11月14日「本と図書館の歴史」に学ぶ 2020年10月31日アメリカの神話 2020年05月02日つぼつくりのデイヴ 2020年03月20日おじいちゃんの思い 2020年03月07日たいせつな友だち 2020年02月22日タンザニアのおはなし 2020年02月08日恐竜への思い 2020年01月25日あおくんときいろちゃん 2020年01月18日チーズとねずみ 2020年01月01日幻の絵本 2019年11月30日文字のない絵本 2019年11月23日
コメントを書く