赤穂緞通テーマの絵本 小・中学校に寄贈
2023年03月29日
赤穂緞通の魅力を子どもから大人まで伝えようと、クラウドファンディングを活用して出版した絵本『あこのとくとうせき』(B5変形判52ページ)が完成。作者の廣津真由さん(27)が赤穂市教育委員会を通じて市内の小・中学校に1冊ずつ寄贈した。
大分出身の廣津さんは専門学校でデザインを学んで卒業後、赤穂緞通の織り手になることを目指して昨春赤穂に移住。古浜町の根来節子さん(72)に弟子入りして技術習得に励む。『あこのとくとうせき』は専門学校の卒業に必要な単位取得の課題として制作。作品を見た根来さんが「絵が素敵で、子どもから大人まで赤穂緞通の魅力を伝えることができる」と書籍化を勧め、クラウドファンディングで出版費用を募った。
ひいおばあちゃんの時代から伝わる赤穂緞通がお気に入りの女の子が工房を訪ね、人の手で丁寧に作られている緞通の魅力を再発見する物語。「地元の子どもたちが赤穂緞通に親しむきっかけになれば」と小学校と中学校のほか、市立図書館や民俗資料館にも寄贈した。
「赤穂の伝統工芸を子どもたちに広め、郷土愛を高めるのに役立つ」と尾上慶昌教育長。廣津さんは「赤穂市には素敵で魅力あるものづくりの文化があることを子どもたちに知ってほしい」と願った。
掲載紙面(PDF):
2023年4月1日号(2502号) 4面 (9,714,363byte)
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赤穂緞通の魅力を伝える絵本『あこのとくとうせき』を寄贈した廣津真由さん(左)
大分出身の廣津さんは専門学校でデザインを学んで卒業後、赤穂緞通の織り手になることを目指して昨春赤穂に移住。古浜町の根来節子さん(72)に弟子入りして技術習得に励む。『あこのとくとうせき』は専門学校の卒業に必要な単位取得の課題として制作。作品を見た根来さんが「絵が素敵で、子どもから大人まで赤穂緞通の魅力を伝えることができる」と書籍化を勧め、クラウドファンディングで出版費用を募った。
ひいおばあちゃんの時代から伝わる赤穂緞通がお気に入りの女の子が工房を訪ね、人の手で丁寧に作られている緞通の魅力を再発見する物語。「地元の子どもたちが赤穂緞通に親しむきっかけになれば」と小学校と中学校のほか、市立図書館や民俗資料館にも寄贈した。
「赤穂の伝統工芸を子どもたちに広め、郷土愛を高めるのに役立つ」と尾上慶昌教育長。廣津さんは「赤穂市には素敵で魅力あるものづくりの文化があることを子どもたちに知ってほしい」と願った。
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