伊能忠敬泊まった「止宿」どこ? 福浦で16日講演会
2023年09月09日
江戸時代に全国各地を実測し、精密な日本地図を作った伊能忠敬(1745―1818)の播磨地方周辺での足跡を調べている研究グループがこのほど福浦地区を調査。伊能隊一行の宿泊地として記録が残る「百姓伊助」宅を探した。
伊能ら調査隊は1800年から17年間にわたり10回に分けて全国を踏査。1805年(文化2)に坂越、御崎、加里屋と福浦、09年と13年には東有年に宿泊したことが測量日誌に記されている。
播磨地方における調査地点や宿泊先(止宿)を史料を基に丹念に調べ、今年4月に4冊目となる記録誌『伊能忠敬の夢を繋いだ播磨の止宿八十宿』を刊行した「ふるさとひょうご創生塾ご縁グループ」の高塚洋さん(79)=高砂市米田町=によれば、坂越、御崎、加里屋及び東有年の止宿は位置を特定できたが、福浦については「止宿百姓伊助」「此夜晴天測量」などと記載があるものの、具体的な場所は判明していない。
調査には、地元の地域おこし団体「福浦ふっくらコットンボランティア」の奥道一二美さんが同行。「測量道具などの荷物の積み下ろしに便利で、天体測量を行うのに適したスペースがある場所」との高塚さんの見立てを基に条件に合う場所を探した。その結果、「断定はできないが、おおむね比定地を絞ることはできた」(高塚さん)という。
奥道さんは、「あの伊能忠敬が福浦に来ていたという郷土の歴史を顕彰する機会にしたい」と高塚さんに講演を依頼。9月16日(土)午後1時半から福浦コミュニティセンターで「伊能忠敬in福浦〜百姓伊助さんを知りませんか?」と題して開催することになった。史料を読み解いた内容や現地調査でわかったことなどを話す。参加無料。問い合わせはTEL090・7357・1864(奥道さん)。
同グループの記録誌は赤穂書房(Tel0791・42・2516)で1部2200円で取り扱っている。
掲載紙面(PDF):
2023年9月9日号(2521号) 1面 (5,843,952byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「百姓伊助」宅を探して福浦地区を調査した高塚洋さん(左)と奥道一二美さん(右)
伊能ら調査隊は1800年から17年間にわたり10回に分けて全国を踏査。1805年(文化2)に坂越、御崎、加里屋と福浦、09年と13年には東有年に宿泊したことが測量日誌に記されている。
播磨地方における調査地点や宿泊先(止宿)を史料を基に丹念に調べ、今年4月に4冊目となる記録誌『伊能忠敬の夢を繋いだ播磨の止宿八十宿』を刊行した「ふるさとひょうご創生塾ご縁グループ」の高塚洋さん(79)=高砂市米田町=によれば、坂越、御崎、加里屋及び東有年の止宿は位置を特定できたが、福浦については「止宿百姓伊助」「此夜晴天測量」などと記載があるものの、具体的な場所は判明していない。
調査には、地元の地域おこし団体「福浦ふっくらコットンボランティア」の奥道一二美さんが同行。「測量道具などの荷物の積み下ろしに便利で、天体測量を行うのに適したスペースがある場所」との高塚さんの見立てを基に条件に合う場所を探した。その結果、「断定はできないが、おおむね比定地を絞ることはできた」(高塚さん)という。
奥道さんは、「あの伊能忠敬が福浦に来ていたという郷土の歴史を顕彰する機会にしたい」と高塚さんに講演を依頼。9月16日(土)午後1時半から福浦コミュニティセンターで「伊能忠敬in福浦〜百姓伊助さんを知りませんか?」と題して開催することになった。史料を読み解いた内容や現地調査でわかったことなどを話す。参加無料。問い合わせはTEL090・7357・1864(奥道さん)。
同グループの記録誌は赤穂書房(Tel0791・42・2516)で1部2200円で取り扱っている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2023年9月9日号(2521号) 1面 (5,843,952byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「岩」にかけてロックイベント [ イベント ] 2022年09月03日義士外伝の新作歌舞伎『荒川十太夫』10月に歌舞伎座 十州塩田の作業唄一堂 赤穂からも出演 [ 文化・歴史 ] 2022年09月02日市史編さん課長が語る元禄赤穂事件の逸話 詩吟体験教室の子どもたちが奉納吟詠 JR有年駅に埴輪の絵画 故堂本隆也さん遺作 [ 文化・歴史 ] 2022年08月13日市民文化祭 短歌会と俳句会の作品募集 日本遺産写真展 作品を公募 県展2022 3部門で3人入選 [ 文化・歴史 ] 2022年08月10日「角立てない」伝統の書体 播磨提灯 気持ちや思い自由に表現「デザイン書道」 [ 文化・歴史 ] 2022年08月04日義士祭 内蔵助役に中村雅俊さん 義士娘も3年ぶり募集 [ イベント ] 2022年08月02日JR赤穂線巡るデジタルスタンプラリー [ イベント ] 2022年08月01日繊細な明暗バランス「紡がれる想い」須藤克明展 [ 文化・歴史 ] 2022年07月30日第37回赤穂民報習字紙上展の入賞者
コメントを書く