「工房マップ作って」伝統工芸作家ら42人が要望
2023年10月07日
兵庫県伝統工芸品に指定されている「赤穂緞通」と「赤穂雲火焼」の発展につなげようと、作家や関係者計42人が連名で工房ガイドマップの制作を赤穂市に要望した。
赤穂緞通と赤穂雲火焼はいずれも江戸後期に考案され、いずれも一時はすたれかかったが、現代作家らが伝承の灯を守っている。赤穂緞通は1991年以降、市教育委員会などが主催した講習会の受講生たちが技法を受け継いだが、現時点で何人が作家として活動を続けているのか正確な情報は把握されていなかったという。
赤穂緞通のアンテナショップを併設する御崎の雲火焼展示館「桃井ミュージアム」の支配人で、自身も赤穂雲火焼作家の長棟光亮さん(50)によると、日頃から来館者に「どこに行ったら工房見学や緞通作家に会えますか」と尋ねられることが多く、工房ガイドマップのニーズを感じたという。長棟さんは自ら発起人となり、知り合いの緞通作家や関係者を一人一人訪問。ほぼ全員からマップ制作への賛同署名を受け取った。
長棟さんは先月29日、緞通作家4人とともに市役所を訪問し、牟礼正稔市長に署名簿を提出。牟礼市長は「市としても意義深いものと思っている。前向きに進めていきたい」と応じた。
長棟さんは「作品の方向性は作家ごとに異なっても、赤穂の伝統工芸を後世に残したいとの思いは一つ。マップが完成すれば作家同士の交流や連携も図りやすくなるのでは」と期待している。
掲載紙面(PDF):
2023年10月7日号(2524号) 1面 (8,811,991byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂緞通と赤穂雲火焼の工房ガイドマップ制作を市に要望した長棟光亮さんら作家のみなさん
赤穂緞通と赤穂雲火焼はいずれも江戸後期に考案され、いずれも一時はすたれかかったが、現代作家らが伝承の灯を守っている。赤穂緞通は1991年以降、市教育委員会などが主催した講習会の受講生たちが技法を受け継いだが、現時点で何人が作家として活動を続けているのか正確な情報は把握されていなかったという。
赤穂緞通のアンテナショップを併設する御崎の雲火焼展示館「桃井ミュージアム」の支配人で、自身も赤穂雲火焼作家の長棟光亮さん(50)によると、日頃から来館者に「どこに行ったら工房見学や緞通作家に会えますか」と尋ねられることが多く、工房ガイドマップのニーズを感じたという。長棟さんは自ら発起人となり、知り合いの緞通作家や関係者を一人一人訪問。ほぼ全員からマップ制作への賛同署名を受け取った。
長棟さんは先月29日、緞通作家4人とともに市役所を訪問し、牟礼正稔市長に署名簿を提出。牟礼市長は「市としても意義深いものと思っている。前向きに進めていきたい」と応じた。
長棟さんは「作品の方向性は作家ごとに異なっても、赤穂の伝統工芸を後世に残したいとの思いは一つ。マップが完成すれば作家同士の交流や連携も図りやすくなるのでは」と期待している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2023年10月7日号(2524号) 1面 (8,811,991byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
赤穂義士が討ち入りに持参 自筆の槍印 [ 文化・歴史 ] 2022年11月26日邦楽の篠原欣山さんに「ともしびの賞」 [ 文化・歴史 ] 2022年11月26日正規盤レコードで聴く「ビートルズ音楽祭」 作家の個性あふれる「群象の会」展 [ 文化・歴史 ] 2022年11月17日絵地図作りでわがまちに愛着 絵マップコン20年 和船で輿入れ「坂越の嫁入り」 [ 文化・歴史 ] 2022年11月12日龍野「堀家住宅」で特別公開 赤穂緞通も展示 [ 文化・歴史 ] 2022年11月11日藩主迎えた「上段の間」も 田淵氏庭園一般公開 [ 文化・歴史 ] 2022年11月08日書の清水さん 9年連続日展入選 日本画の古川さんは4度目 [ 文化・歴史 ] 2022年11月05日第61回赤穂市民文化祭 短歌・俳句入賞者 [ 文化・歴史 ] 2022年11月04日有年横尾の三木喜美子さん 十二支の色紙展 [ 文化・歴史 ] 2022年11月04日『民謡と民俗の祭典』11月6日開催 写真で回顧「赤穂線を走った汽車・電車」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月28日第33回MOA美術館赤穂児童作品展の入賞者 塩屋荒神社 3年ぶり屋台行事 勇壮に奉納練り [ 文化・歴史 ] 2022年10月23日
コメントを書く