義士の本懐成就願った千体仏
2010年04月16日
大石りく所縁の千体仏=豊岡市教委提供
千体仏はりくの祖父で豊岡藩の家老だった石束源五兵衛毎術(つねやす)が隠居後に菩提寺の正福寺へ寄進した仏像3000体の一部。内蔵助と離縁して帰郷したりくが朝夕給仕して夫と息子の大願成就を祈り、本懐を遂げてこの世を去った義士たちを弔ったという。
その後、正福寺が衰微したため、仏像は出石領大庄屋橋本家の菩提所・三対庵(さんたいあん)などに分祀。昭和12年ごろ、三対庵から蔵雲寺に移された。
同寺には1004体が安置。高さ8〜13センチほどで、表面が金泥で着色されている。残りの約2000体は散逸しており、昭和51年に市文化財に指定された。
普段は一般公開していなかったが、拝観を希望する声が多くなってきたことから、同寺近くで開催中の「たんとうチューリップまつり」に合わせ、今月9日から公開した。
4月21日(水)まで同寺宝物殿で午前9時〜午後5時。拝観料300円。Tel0796・56・0701。
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掲載紙面(PDF):
2010年4月17日(1892号) 4面 (7,267,658byte)
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[ 文化・歴史 ]
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