毎日の天気を記録して20年
2010年05月14日
20年以上にわたって、会社上空の天気をピンポイントで記録した「晴雨表」が加里屋の農機具販売、岡田農機(岡田昌博社長)の事務所にある。2年前に亡くなった先代社長の一夫さんが始め、現在も家族が継承。「種まきなど農作業の日取りを決める参考にしたい」と過去の記録を見に来る顧客もあり、“まちの気象台”として頼りにされている。
一夫さんが天候を記録するようになったのは平成元年ごろから。知り合いからもらったカレンダーの表紙裏がたまたま「晴雨表」だったのがきっかけという。
一日一個ずつ並んだ円に二重丸(曇り)や黒丸(雨)などの記号を書き込むのが本来の用法だが、「几帳面な性格」だった一夫さんは時間帯ごとの天候を示そうと、円グラフのように着色。晴れは赤、曇りなら黄、雨は青とし、直径2センチほどしかない円をできるだけ細かく塗り分けた。台風は赤穂を通過した場合のみ号数を書き込んだ。
旅行などで不在だったときは家族が代わりを務め、一夫さんが亡くなった後も自然と引き継がれた。事務所には一日も欠けずにカラフルな円グラフで埋まった記録紙が年に1枚ずつ増えていった。
「仕事柄、お客さんとの会話で天気が話題になることが多かったからか、テレビの天気予報は必ず見ていた」と亡父の思い出を振り返る昌博さん。「一日の仕事終わりにその日の空模様を思い出して色を塗っていた」と懐かしむ。長年蓄積された晴雨表は先代の人柄を偲ばせる形見でもある。
一夫さんが天候を記録するようになったのは平成元年ごろから。知り合いからもらったカレンダーの表紙裏がたまたま「晴雨表」だったのがきっかけという。
一日一個ずつ並んだ円に二重丸(曇り)や黒丸(雨)などの記号を書き込むのが本来の用法だが、「几帳面な性格」だった一夫さんは時間帯ごとの天候を示そうと、円グラフのように着色。晴れは赤、曇りなら黄、雨は青とし、直径2センチほどしかない円をできるだけ細かく塗り分けた。台風は赤穂を通過した場合のみ号数を書き込んだ。
旅行などで不在だったときは家族が代わりを務め、一夫さんが亡くなった後も自然と引き継がれた。事務所には一日も欠けずにカラフルな円グラフで埋まった記録紙が年に1枚ずつ増えていった。
「仕事柄、お客さんとの会話で天気が話題になることが多かったからか、テレビの天気予報は必ず見ていた」と亡父の思い出を振り返る昌博さん。「一日の仕事終わりにその日の空模様を思い出して色を塗っていた」と懐かしむ。長年蓄積された晴雨表は先代の人柄を偲ばせる形見でもある。
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