西播磨初、古墳時代の鍛冶炉跡
2011年02月08日
西播磨で初めて古墳時代の鍛冶炉跡が見つかった有年牟礼・井田遺跡。メジャーを当てている部分が炉跡
発掘現場はJR有年駅の北東約300メートルの一帯。国道2号の付け替え工事に伴い、同博物館が昨年12月から約2000平方メートルを発掘調査している。
遺構は調査区西側の一角。耕土から約40センチ掘り下げた地層で炉底とみられる直径約40センチの赤茶けた焼土面が見つかった。半径10メートル以内では掘立柱建物跡と考えられる柱穴列、鉄滓(てっさい、製鉄時に出るくず)が出土。また、20メートルほど離れたところからは炉に空気を送り込む「ふいご」の羽口片も発見された。
同博物館の岸本一宏学芸員(52)は「柱穴は鍛冶工房に関連のある建物跡の可能性が高く、そこで農具や武器を作っていたのではないか」と推測。「当時の生活を知る上で貴重な調査成果」と話している。
有年牟礼・井田遺跡は土地区画整理に伴い、赤穂市教委が平成19年度から3カ年かけて発掘。これまでに弥生中期後半の竪穴建物跡、古墳前期の土器溜まりなどが見つかっていた。今回の調査でも、これらの時代の特徴を示す土器が多く出土した。
現地説明会は午後1時半から。小雨決行。Tel49・3644。
<前の記事 |
関連サイト:
【関連記事】弥生中期の竪穴住居、2例目の焼け跡出土
【関連記事】有年で弥生中期の焼失住居
掲載紙面(PDF):
2011年2月12日(1932号) 1面 (4,456,392byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
鉱物と化石 私設資料館23日オープン [ 文化・歴史 ] 2020年07月18日高校生が雅楽演奏を奉納 [ 文化・歴史 ] 2020年07月12日市内秋祭り「中止」決定相次ぐ まちの玄関口に「希望のピアノ」 平松国秀さん写真展「光あふれて」 [ 文化・歴史 ] 2020年07月07日生誕135年 竹久夢二 抒情的世界 [ 文化・歴史 ] 2020年07月03日郷土の誇り 軽快にダンスで表現 今年の義士祭「例年通りの規模困難」 赤穂浪士「助命か厳罰か」中学歴史で討論 新田に赤穂緞通のギャラリー工房 [ 文化・歴史 ] 2020年06月19日ふれあい囲碁 市民限定で4か月ぶり開催 [ 文化・歴史 ] 2020年06月15日コロナ影響で市美術展中止 赤穂民報主催・第33回習字紙上展の作品募集 レナウンの基礎築いた尾上設蔵 桃井ミュージアム開館10年で感謝デー [ 文化・歴史 ] 2020年05月23日
コメントを書く