迷子の3歳児を救護した2人に「のじぎく賞」
2008年06月20日
迷子を救護した=右から=三輪隆広さんと岡本時穂さん。岡田正則署長から「のじぎく賞」を伝達された
受賞したのは、加里屋の建設会社、ニチアス赤穂事業所の岡本時穂さん(43)=姫路市飾磨区構=と三輪隆広さん(33)=同市網干区坂上=。
岡本さんらは6月13日午後2時10分ごろ、相生の会社倉庫からトラックで資材を運搬中、南野中の県道周世尾崎線をとぼとぼ歩いている幼い男の子を見かけた。
子どもが泣きながら歩いているのに岡本さんが気付き、運転手の三輪さんがUターン。路肩に停車して「ぼく、どうしたんや」と声をかけたところ、「おじいちゃんとはぐれた」と話したため保護。男児が指をさす方向に車を走らせて中広の祖父宅へ送り、そのまま赤穂署に届け出た。
保護されたのは加里屋の3歳児。この日は午後1時ごろ、祖父に連れられて坂越湾へ遊びに来ていた。目を離したすきに孫がいなくなっていることに祖父が気付き、同2時ごろに同署に通報。警察、消防、地元住民ら約30人が捜索し、一時は警察犬の出動を要請する騒ぎとなった。
男児は保護されたとき、斎場下の歩道のない側を歩いていた。行方不明になった場所から坂越トンネルをくぐり、2キロ以上歩いてきたものとみられ、男児の母親(32)は「もし助けてもらっていなかったらどうなっていたか…。お二人をはじめ、警察、消防、そして船まで出して捜していただいた坂越のみなさんのおかげです」と感謝。男児は「おっちゃんとお兄ちゃんはやさしかった」と話しているという。
岡田正則署長から県知事名の表彰状を伝達され、「こんな大事になるとは思わなかった」と岡本さんと三輪さん。「3歳とは思えないぐらいしっかりした子だった。元気にすくすく育って強い男の子になって」と話していた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2008年6月28日(1801号) 1面 (9,348,325byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
広がる「子ども食堂」市の補助で有志が運営 空家活用特区 指定後初の補助適用 [ 社会 ] 2023年07月29日福浦で合戦シーンロケ 映画『キングダム』公開 [ 社会 ] 2023年07月28日さよなら「117系」最終便に鉄道ファン [ 街ネタ ] 2023年07月26日サイエンス寺子屋 30日に海洋科学館 「リスクあっても先進性」市民意識調査で多数 せんべいで詐欺被害防止PR「だまされません・・べえ」 [ 社会 ] 2023年07月18日ハマウツボ保全20年 県から功労者表彰 [ 社会 ] 2023年07月15日赤穂RC 新会長に石原将司氏 [ 社会 ] 2023年07月10日高齢化率 全地区で3割超える 15歳未満は5千人切る [ 社会 ] 2023年07月08日赤穂LC 新会長に吹田一平氏 [ 社会 ] 2023年07月08日安心・安全願い 園児ら七夕飾りに短冊 用水路にカピバラ!? その正体は… [ 街ネタ ] 2023年07月01日行政苦情対応10年 古森雄三さんに近畿局長表彰 「夏至」恒例の「お田植え祭」
コメントを書く