畑に看板立ててタデ栽培をPR
2008年07月15日
説明看板を立てる「赤穂に蓼を広める会」のメンバー。後方に広がるのがタデ畑
赤穂の地名由来については、諸説ある中で「赤く実ったタデの穂がルーツ」とする説が有力。5年前にはタデを染料や釉薬に用いた染物、陶器を市内の美術グループが発案し、新たな特産品として注目されている。
自生のタデだけでは原料が安定して得られないことから、団体職員の春名誠さん(58)=さつき町=らが平成16年からタデの栽培をスタート。タデの葉を練り込んだ手打ちうどんの商品化にも成功し、今年5月には春名さんが代表となって「赤穂に蓼を広める会」を発足した。
昨年から木津に日当たりのよい休耕田を借りることができ、約1000平方メートルにヤナギタデを植え付けている。畑で草抜きをしているメンバーが通りがかりの人から「何を育てているのか」と尋ねられることが多く、「PRに役立てよう」と看板を設置した。
「赤穂の地名の由来となった蓼畑」と表示し、赤穂の地名との関係を説明。秋に紅葉したときの写真も掲示した。
今春移植した苗はすでに高さ50―70センチに成長。7月末からうどん用の若葉を摘み、秋には紅葉した畑見物と“タデ懐石”をセットにしたツアーも企画している。一方、市内すべての小中高校にタデの栽培プランターを2基ずつ寄贈し、赤穂ゆかりの植物の周知に努めている。
春名さんは「タデを一人でも多くの人に知ってもらえば、また新たな活用アイデアが生まれるのでは」と期待している。
同会はタデの収穫などを手伝ってくれるボランティアを募集中。問合せは同会事務局Tel42・6103(NPOゆめ空港内)。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2008年7月19日(1804号) 4面 (7,343,690byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
300年語り継がれる「打ち首の三義人」 [ 文化・歴史 ] 2020年12月12日「現代の名工」監修 サブレ新発売 [ 商業・経済 ] 2020年12月09日赤穂の景気 わずかに改善も依然厳しく [ 商業・経済 ] 2020年12月08日創志学園MB部 赤穂の2人も全国大会へ [ 文化・歴史 ] 2020年12月05日ネットで忠臣蔵浮世絵 デジタル展覧会 [ 文化・歴史 ] 2020年12月04日坂越の船渡御祭保存会に「ともしびの賞」 [ 文化・歴史 ] 2020年12月02日布に染料で絵や紋様「染絵」作品展 [ 文化・歴史 ] 2020年12月02日「黒猫」忠臣蔵絵本 11年ぶり増刷 [ 文化・歴史 ] 2020年12月01日マガキから貝毒の可能性 県が出荷自粛要請 ル・ポン音楽祭 アーカイブ動画を公開 [ 文化・歴史 ] 2020年11月30日「能楽の祖」の墓前で謡曲奉納 [ 文化・歴史 ] 2020年11月29日『鬼滅の刃』赤穂でも異例の大入り [ 商業・経済 ] 2020年11月27日昭和の大嘗祭 92年前の道具見つかる [ 文化・歴史 ] 2020年11月21日日本遺産ガイド養成講座 30人募集 赤穂緞通で学校マスコット [ 文化・歴史 ] 2020年11月20日
コメントを書く