旧赤穂神社の棟札に名棟梁
2014年03月14日
旧赤穂神社を移築した際のものとみられる棟札
市教委のまとめでは、聖堂だった建物は、元々は赤穂藩主・森家の祖先を祀る「赤穂神社」で、明治42年に赤穂城塩屋門前から移築。同神社が大石神社に合祀された翌年の昭和25年に同教会が購入して聖堂に改修したが、屋根を中心に神社時代の構造を残していた。
棟札は解体に伴う建造物調査で見つかった。東側妻壁の格子裏に内側から釘で打ち付けてあり、縦約25センチ、横約11センチの五角形。左端部が欠けているとみられるが、「上棟棟梁 山本近治義重」「山本福治維義」「浅木安太郎」「古川豊吉」「田口嘉七」といった人名が読み取れる。
山本近治は明治41年に塩務局庁舎(現赤穂市立民俗資料館、県有形文化財)を施工、山本福治は昭和7年に旧赤穂藩庁の玄関を修理した人物とみられる。棟札には年号は書かれていないが、「明治42年の移築完了時に取り付けられたものだろう」(市教委)と推定できる。
調査では、安政五年の銘が彫られた鬼瓦など、赤穂神社の前身で明治初期まで赤穂城二之丸にあった「三霊祠」の部材が聖堂に再利用されていたことも判明した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年3月15日・第2部(2079号) 1面 (4,236,108byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
伝統の婚礼再現「坂越の嫁入り」 [ 文化・歴史 ] 2023年11月05日「映画会社やテレビ局はなぜ『忠臣蔵』を作らなくなったのか」春日太一氏講演 第62回赤穂市民文化祭 短歌・俳句入賞作 [ 文化・歴史 ] 2023年11月03日管楽合奏コン全国大会へ赤穂西中吹奏楽部 夏の雪辱果たす [ 文化・歴史 ] 2023年10月30日塩屋荒神社で秋祭り 東西の大屋台が勇壮に練り [ 文化・歴史 ] 2023年10月22日絵マップコンクール「ありがとう作品展示会」 幻の「藤緞通」復元 糸作りから自ら 丹後・上世屋で技術学ぶ [ 文化・歴史 ] 2023年10月21日「2023赤穂市美術展」が開幕 絵画、書など268点 [ 文化・歴史 ] 2023年10月19日2023年度文化・スポーツ賞 受賞者決定=赤穂市 頭人行列に獅子舞 尾崎・赤穂八幡宮「神幸式」 [ 文化・歴史 ] 2023年10月15日獅子舞存続 児童らが議論「未来に残すべき」 平田オリザ氏講演 先着300人募集 地域連携フォーラム 「坂越の船祭」男衆ら活気 4年ぶり獅子舞も [ 文化・歴史 ] 2023年10月08日子どもの笑顔でほっこり 福浦の山脇五都子さん水彩画展 [ 文化・歴史 ] 2023年10月08日「工房マップ作って」伝統工芸作家ら42人が要望 [ 文化・歴史 ] 2023年10月07日
コメントを書く